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ヒポラク人

「ヒポラク人」は差別問題に対する啓蒙を目的として有志によって作られたビデオ映画です。1995年に広島市青少年センターの視聴覚室で見ました。内容は太平洋に浮かぶ島国家ヒポラクがドイツの植民地になり第一次世界大戦の結果、日本の植民地になったところから始まる架空の歴史ものです。第二次世界大戦の結果、ヒポラク島は消滅してしまい、戻る故郷を失ってしまったヒポラク人が戦後日本で差別されながら生活する姿を通して色んな差別問題を取り上げる内容となっています。ヒポラク人が差別されるのはその身体的な特徴によります。
ヒポラク人は目が3つあるので、差別を避けるのにバンダナをしていたりします。それを無理矢理取ったりと差別のモデルになっているのは日本の事例だけではなくアメリカやヨーロッパ、インドの事例等も扱っています。
ただ、このビデオ映画最大の問題は差別する側の男女が美男美女配役することで醜くではなくカッコ良く見えてしまうことです。松本零士的配役が裏目に出てる気がします。いや、本人たちは憎々しげに演じているんですけどね。まあ時代だからせいぜい眉と髪型整えメイクしているくらいですけど。
主人公は泥臭いメガネ君の小役人。ヒポラク課に異動になってヒポラク人についての教育を受け、ヒポラク人と触れるうちに彼らに対する偏見が和らいでいくが、それに対して排斥を訴える男女によってヒポラク人が失業するという事件が起き、この男女が制裁されることもなく主人公が走り回ってヒポラク人青年が再就職を果たしたところでこの話は終わります。
これもビデオ撮影の映画です。ビデオ撮影になって無意味に長い映画が増えたイメージ。特撮は特に無くヒポラク人の第三の目も本編中はほとんど隠している設定で特殊メイクで目を見せるカットはわずかです。ヒポラク人の過去の歴史は、主人公がヒポラク人を扱う部署に異動することに合わせて教育を受けるという形で特撮や再現映像ではなくイラストで済ませていますし。
この映画の元ネタはアメリカ映画の「エイリアン・ネイション」かなと思ってます。

生成AIで描いたエリート層
冷酷なエリート描くとどうしてもおっさん臭い画になり
かといって女性的要素増やすと完全に女性になっちゃったけど
「femboy」使ったら一気に色気ある顔になった
主人公
政府と在日ヒポラク人の間に挟まれ苦悩する役人
生成AIで本編主人公の4倍くらい美形に
「femboy」 左が使用前 右が使用後
本編中のヒポラク人は基本的に第三の目を隠している

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