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氷川きよしの功績

ふと昨年の紅白の小室ファミリーについて
「昔の演歌枠」
と評した人のツイートを思い出した。

現在のJpopの爆発を担った小室ファミリーはもはや親世代の枠となっていた。
友人と共に妙に納得して終わった2022年だった。

それならば、と演歌界に思考が飛んだ。

子供の頃、紅白を見ながら
(演歌は暗い曲が多いし楽しいのは美空ひばりかサブちゃんくらいだな)
と思っていた。
ウネリのあるコブシが子供心にはそう聞こえたのかもしれない。

そんな中、氷川きよしがメディアを賑わせ始めた。
日本中がズンドコしていた。
祖父母世代の音楽としてきた演歌だったが、このズンドコ節で『コブシ』が若者まで降りたように思う。
ズンドコがあったからこそカラオケで演歌をチョイスするハードルが下がった気がするのだ。

数々の大御所から若手に至るまで、沢山愛される演歌は出されてはいるけれど、世間を騒がせるのは稀なように思う。
その世間の意識の中に演歌界を繋ぎ止めているのが氷川きよしではないのか。

今や若者にとって氷川きよしはアニソンの人かもしれない。

氷川きよしがアニソンを歌い出した時は、もう演歌は辞めるのかなと思った。
しかし「演歌のコブシは全てに生きるんだ」と見せしめられたような結果となった。
Jpopの中にもコブシは生きているのに見えていないだけなのだろう。

あと、演歌業界に詳しくないし、個人の好みもあるから怒られるかもしれないが、いわゆる『アイドル』的容姿にドンピシャな人を、氷川きよし以外に私は知らない。
そういう点においても、やはり彼はズバ抜けて『今時演歌人』なのだと思う。

今の美を追求する姿も、かねふくのCMが変わらず流れ続けるのも、氷川きよしが重ね上げてきた揺るぎないものがあるからなのだろう。

演歌界、歌謡界においての氷川きよしの功績は大きいと思う。


ちなみに、残念ながら私は氷川きよしファンではないので彼の曲をそう多くは知らない。
これだけ語っておいてなんだが、ふと「なんで今それ?」という事を考えがちな私が今日ぼんやり考えたのがこれだった。
ぼんやり見ている見解としてはこんな感じだったが、見当違いだったら演歌界のみなさんごめんなさい。

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