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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2021年3月の記事一覧

カスタネット

神奈川県の横須賀市、京成電鉄の、浦賀( うらが )駅前です。 浦賀は、細い入江の港町です。 幕末の1853年、この港町に、米国の4隻の黒船が来航したことは、歴史的な出来事として知られています。 世界史の流れで見ると驚きはないのですが、当時の日本社会では衝撃的なニュースとして喧伝されました。 港を一望できる高台へ登ると、 入江の対岸に良い雰囲気の森があったので、行ってみることにしました。

倒れても

岐阜県、美濃加茂市( みのかもし )の、伊深( いぶか )地区です。 その地区の山あいに、 正眼寺( しょうげんじ )という、元徳2年( 1330年 )に創建された禅寺がありました。 今も厳しい修行が行われている寺院で、地元の方からは「 鬼道場 」と呼ばれ、深く敬われているようです。 その禅寺の裏山へ行きました。 山へ足を踏み入れた途端、 森林が広がっていて、 柔和な表情を湛( たた )えた石仏たちが、小さな道に沿って並んでいました。

亜熱帯の森で

宮崎県、日南海岸( にちなんかいがん )です。 細田川( ほそだがわ )という川が、海に流れる河口に、おわんを伏せたような島が見えました。 島へ近づくと、 島のまわりは漁港になっていて、 港の防波堤によって、陸とつながっていました。

深山

宮崎県、西都市( さいとし )の田園から、西へ進んで、 山道を車で走りました。 「 しあわせ峠 」と名づけられた高台からは、 宮崎県の山地と平野が見渡せました。 それからも、山深い林道を走りました。 今は人家がまったくない、どこまでも森林が広がっている山道沿いにも、昔は小学校の分校があったようです。 そして、いよいよ細くなりはじめた林道の路肩に車を停めて、 僕は山道を歩きはじめました。 尾根の山道を歩いて、しばらく経つと、

躍動感

愛媛県の大洲市、山間部の谷にある、豊茂( とよしげ )集落です。 人口が減っているようで、耕作がされていない段々畑が目立っていました。 そんな集落の中、 こんもりとした茂みがあったので、 近づいてみると、

柵のない庭園

岡山県、津山市の衆楽園( しゅうらくえん )です。 城下町として栄えた、津山の市街地にあります。 入口では、 庭師さんがクレーンに乗って、松の剪定をしていました。 小川に沿って歩くと、 とつぜん、 視界いっぱいに、水面が広がりました。 水際の道を歩くと、

風が弱い、寒くない所へ

宮崎県、南部の日南海岸( にちなんかいがん )です。 その最南端にある、都井岬へ行きました。 岬のまわりは、 たくさんの蘇鉄( そてつ )が生えていました。 ここに生えている蘇鉄は、自生地の北限に位置していて、 吹きつける冬の寒風に葉っぱを痛めながら、健気に生きていました。 中には、 実を実らせている蘇鉄もいました。 都井岬には、草原が広がっていて、 写真では長閑( のどか )そうですが、身を切るような冷たい強風が吹きつけていました。 そんな岬の一帯で、風

枝をひろげて

鹿児島県、大隅( おおすみ )半島の、高隈山( たかくまやま )です。 一言に「 山 」といっても、高隈山( たかくまやま )は、標高1000m以上の高さの山が、いくつも連なる峰々の総称です。 ある程度の標高( 4合目 〜 7合目くらい )までは、林道が通っていて、 その林道の傍に車を停め、登りはじめました。 僕が登ったのは2月下旬の寒い日でしたが、さすが鹿児島!と言いたくなるような、緑深い森が広がっていました。 山を登りつづけると、