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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々…
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな…
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2020年7月の記事一覧

ウポポイ

( 前回のつづき ) ウポポイの本館、国立アイヌ民族博物館の中へ入ると、 非常に洗練された展示空間が広がっていました。 すばらしいことに、一部の展示スペースを除いて、写真撮影が許可されていました。 そして、新しいリニューアルがなされても、「 それ 」は、入口の最も目立つ所に展示されていました。 イナウです。 ガラスケースの一側面には、 すばらしい解説がありました。 こちらの方でも、あらためて書かせてもらいます。↓ アイヌとは人間のこと。 カムイとは、動植物

「 ポロトコタン 」 → 「 ウポポイ 」

北海道、白老町( しらおいちょう )にある、ポロト湖です。 湖畔には、 広場があって、 湿地があって、 森が広がっていました。 ふたたび湖畔へ出て、対岸を眺めると、 アイヌの伝統的な家( チセとよばれます )が建ち並ぶ集落が見えたので、行ってみました。 集落の入り口には、

桑の王様

街中を歩いていると、 コンクリートブロックやアスファルトの隙間から、この木が生えているのをよく見かけます。 山桑( やまぐわ )です。 とくに若い山桑は、葉っぱに切れ込みが多いのが特徴です。 初夏( 北海道では夏 )に実る甘い実を鳥が食べて、消化されない種が排泄されることによって、いろんな所で芽生えます。 成長はとても早くて、 大きくなるにしたがって、葉っぱの切れ込みは徐々に少なくなっていきます。 そんな、北海道から沖縄まで、日本全国で自生をしている山桑ですが、

世界でここだけの

( 前回のつづき ) 視界がひらけて、いよいよ山頂が見えはじめたアポイ岳を登りました。 北五葉( きたごよう )や赤蝦夷松( あかえぞまつ )の森ではなくなったのは、 かんらん岩、そのものが岩塊となって露出していたからです。 植物の生育を阻害する物質がたくさん含まれているかんらん岩が露出すると、生えることができる植物は、さすがに少ないようでした。 登ってきた道をふりかえると、

マントルが現れた大地

北海道の様似町( さまにちょう )、アポイ岳です。 日高地方南部の海岸近くに位置する、標高が810mの山で、麓から丸一日かけて登りました。 麓の森は、まさにTHE 北海道と言いたくなるような、さわやかな森が広がっていて、 関東や関西の低地ではゴールデンウィーク頃に咲く石楠花( しゃくなげ )が、7月の中旬に咲いていました。 森には、幹をまっすぐに伸ばす針葉樹が多く生えていて、 しばらく歩くと、

平らな森林で生きる

埼玉県、新座市にある、平林寺( へいりんじ )です。 1375年に創建されて、1663年に現在地に移転された名刹です。 この寺院は曹洞宗で、現在も厳しい修行が行われている禅の道場でもあります。 掃き清められた参道を進むと、 茅葺( かやぶき )の、見事な本堂がありました。 この寺院の境内は、なんと48.5ヘクタール( 14万6712.5坪 )もの面積があって、 その広大な境内には、 みごとな森林が広がっていて、国指定の天然記念物に指定されています。 平林寺

連帯

北海道の最東端です。 このあたりです。                     ↑ ↑ ↑ まわりは草原で、 国後島( くなしりとう )が見えました。 そんな草原の中、 北方原生花園と名づけられた原野がありました。 いろんな草が生えていて、 野生のバラ・浜茄子( はまなす )が、花を咲かせていました。 そんな中、この原生花園には、ひときわ目をひくものがありました。 遠くから見えた、まるで刈り込みをされたような森です。 気になったので、近づいてみまし

ヒグマの森

北海道、知床( しれとこ )半島です。 知床で、最も多くの人が訪れる場所でもある、知床五湖( しれとこごこ )へ行きました。 ただ、ここはヒグマの生息密度が非常に高い所でもあるので、ヒグマのことを熟知したガイドさんに引率されるツアーでなければ、5つの湖のまわりを周回することができません。 そこで、3時間のガイドツアーに参加してきました。 さすが世界自然遺産にも指定されている知床の森だけあって、息を呑むような、すばらしい森が広がっていました。 参加者は、僕を入れて

倒れて39年後

群馬県、中之条( なかのじょう )町の田園です。 この田園地帯のどこかに、日本で最大級の茱萸( ぐみ )「 大久保のナツグミ 」が生えていると聞いたので、行ってきました。 田園から、山への道を少し進むと、 目指す茱萸( ぐみ )、大久保のナツグミが生えていました。 そんなに大きくないなあと思って、木の根元へ行ってみると、 驚きの光景が広がっていました。

真夏の花

栃木県中央公園です。宇都宮市内にあります。 人気スポットのようで、ご近所っぽい人がたくさん歩いていました。 この公園に、日本で最も大きな合歓木( ねむのき )が生えていると本で見たので、行ってきました。 その本は、「 日本一の巨木図鑑―樹種別日本一の魅力120 (列島自然めぐり) (日本語) 新書 – 」です。 今まであるようでなかった緻密な情報が網羅された、巨木好きにはたまらない一冊です。 著者の宮さんは、僕にとってはスーパーマンです。m(_ _)m 公園内

ななめに生きる

埼玉県、本庄( ほんじょう )市の田園です。 江戸時代、国学者として日本中に名を馳せた、塙 保己一( はなわ ほきいち )さんのお墓があって、 その右後ろを振り返ると、 ブロック塀越しに、大きな木が見えました。 近づいてみると、 木は、驚きの姿をしていました。 斜めに生えていました。 その姿に驚いて、ブロック塀の向こうへ回り込み、木の根元へ行ってみました。

真横に伸びて、そこから真っ直ぐ

広島県の北西部にある、安芸太田町の山中です。 このあたりです。 山中の、小さな谷を進みました。 しばらく歩くと、その木が現れました。

五木ひろし  ・  野生のリンゴ  ・  縄文

福井県、三方五湖( みかたごこ )です。 入り組んだ海岸線のすぐ近くに、5つの湖が広がっています。 そんな三方五湖の、象徴的な存在の山が、 梅丈岳( ばいじょうだけ )という山です。 湖から見るとよく目立ち、その山容から三方富士( みかたふじ )とも呼ばれます。 レインボーラインと呼ばれる車道を通って、その山頂直下へ行ってみると、 リフトがあって、その先の梅丈岳( ばいじょうだけ )の山頂は、 眼下に三方五湖が広がっていました。 そこは山頂公園と呼ばれてい

10周年と、雨の森

( お詫び ) 今週の水曜日から土曜日の夜まで自分のPCが故障してしまい、インターネットが繋がらなくなっていました。 そのために、今まで週に3回投稿をさせてもらっていた記事が、今週は1度も投稿することができていません。 今回は週をまたいだ形になってしまいますが、土曜日、日曜日、月曜日に、1回ずつ記事を出させてもらいます。 申し訳ございません。 僕は7月2日が誕生日で、43才になりました。 自分のことを森の案内人と名乗って活動を始めたのは2010年7月2日なので、今