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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2019年12月の記事一覧

さかき

大きな椎木( しいのき )や樫( かし )が生えている森の地面は、 その薄暗い環境のために、ごく限られた種類の木だけが自生できます。 そんな木々の中で、代表的な木が、 榊( さかき )です。 薄暗い環境でも、肥沃な土と、適度な湿度があれば、元気に生きることができます。

湧出御宝石

( 前回のつづき ) 金立山( きんりゅうさん )の山頂へ登ると、 山頂は車道に囲まれていて、入口に鳥居のある小さな森になっていました。 森は、これといった特徴はありませんでしたが、 2200年前に、この山頂で、徐福が見つけた不老不死の薬は、

徐福伝説の山

佐賀県の佐賀市、金立山( きんりゅうさん )です。 紀元前からの伝説が残っている山です。 この山の麓には、 徐福長寿館( じょふくちょうじゅかん )と呼ばれる建物があって、 その中には、 約2200年前に、中国からやってきた徐福( じょふく )という人物の石像がありました。 彼は実在した人物で、秦の始皇帝の家来として、東の海上にあると云われていた蓬莱島(ほうらいじま )にあるという不老不死の薬を探す命令を受けて船出をしました。 そして、九州の佐賀県をはじめと

原始林の、モミとモミジ

発情期の終盤を迎えている鹿たちを尻目に、日をあらためて、春日山原始林を1周しました。 丸1日かかる健脚コースですが、森自体が世界遺産に指定されている春日山を堪能できる行程です。

女と男

奈良市、若草山から眺めた、春日山原始林です。 若草山からは、奈良盆地が一望できました。 そして、 子鹿が草を食べ、 一頭の雄鹿のまわりには複数の雌鹿がいて、ハーレムになっていました。 鹿は8月下旬から12月下旬くらいにかけて発情期を迎え、雄鹿は雌鹿にアピールをします。 そして、いけてる雄は、複数の雌に選ばれてハーレムを形成します。 雌は、いけてる雄を選んだら良いので、失恋という概念がありません。 その一方で、 いけていない雄鹿は、たった一頭で、ただひたす

600才と金箔

( 前回のつづき ) 塔が見える方へ歩いて行くと、 石の鳥居と、レトロな売店がありました。 鳥居から先は、江戸幕府を開いた徳川 家康が祀られている上野東照宮の境内になっていました。 参道を歩くと、 門があって、さらに先へ進むと、 西日に照らされた、五重の塔が見えました。 この塔は、なんと380年前に建てられたものが、そのまま残されています。 寛永八年(1631年)に土井 利勝(江戸幕府の老中・大老になった家老)の寄進によって建立されましたが、当時の塔は寛永十六

「 友遠方より来たる また楽しからずや 」

東京都、上野公園です。 日本で最も有名かもしれないこの公園は、146年前の明治6年にできた、日本最古の公園の一つでもあります。 園内は、銀杏( いちょう )の黄葉が鮮やかでした。 銀杏の黄葉で、すっかり黄色に染まっていた園内の中で、

一面の滝

前回、富士山から湧き出る水の荘厳さを感じたので、富士山麓で、もう1ヶ所、水の名所へ行ってきました。 売店が並ぶ道を歩いて、上の写真の、右側の谷を下ると、

1日で100万トン

( 前回のつづき ) 公園を奥へ進むと、薄暗い茂みの中に、ウッドデッキの道がありました。 ウッドデッキの道を進んでいくと、 ここでも、大きな丸い枠から、水が湧いていました。 すこし歩くと、 右側が、広い湿地になっていました。 いたる所で湧き出ている柿田川湧水群( かきたがわゆうすいぐん )の水は、なんと、1日で約100万トンも湧き出ているらしいです。 その湧水群は、

枝と湧き水

静岡県の清水町( しみずちょう )にある、柿田川湧水公園( かきたがわゆうすいこうえん )です。 駐車場から公園に入って一見すると、よくありそうな広めの公園で、 たくさんの車が行き交っている、国道1号に隣接した 急な階段を下ると、

四季の姿

京都市、京都御苑です。 1331年に光厳天皇( こうごんてんのう )がここで即位をされてから、1869年に明治天皇が東京へ移られるまでの538年間、天皇の住まいだった所です。 今までは宮内庁に事前の申し込みをしなければ入ることはできなかったのですが、2016年の夏から、通年で無料の一般公開がされるようになりました。 その周りには、 19万6625坪もの面積がある、京都御苑が広がっています。 江戸時代までは、貴族の館が建ちならぶ街でしたが、 今は約5万本もの木々

1000才のモミジ

2年4ヶ月前に、大阪の河内長野市( かわちながのし )の山間にある寺院へ行きました。 延命寺( えんめいじ )というその寺院には、なんと1000才の紅葉( もみじ )が生えていると聞いたのです。 境内の高台にある、お堂の前の階段を登って、 右へ曲がって進むと、 その先に、