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forest forest

今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々…
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな…
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2019年6月の記事一覧

リンゴの赤ちゃん

日本には、大裏白の木( おおうらじろのき )というリンゴの仲間の木が自生しています。 forest forest でも何度か紹介をさせてもらったことがあります。 昨年の晩秋に、この木の実の中の種を、蒔いてみました。 3月中旬に、種を蒔いた鉢をよく見てみると、

梅雨入り

2月下旬の、僕の家の庭です。 3月中旬になって、大和連翹( やまとれんぎょう )が花を咲かせて、 支那実桜( しなみざくら ) も、花を咲かせました。 4月上旬になって、木々が芽吹きはじめて、 4月中旬には、山吹( やまぶき )が花を咲かせて、 6月下旬には、木々が鬱蒼と茂りました。 小さな森のようになった庭の中では、

かぶとやまもも

兵庫県、西宮市の甲山( かぶとやま )です。 上の写真の、お椀の形をした山です。 山の麓に広がる森を歩きました。 甲山をはじめとした六甲( ろっこう )の山々全体に言えることですが、一帯は花崗岩( かこうがん )が多いです。 花崗岩は、岩石の中では柔らかい部類に入る岩で、風化によって丸くなることが多いです。 甲山( かぶとやま )とのコントラストが、なんとも愛らしかったです。 森を散策していると、

のびて 、 まがって 、 ねづいて 、 ひろがる

7年前、2012年の僕の家の庭です。 翌年の2013年に、 庭に植えた大和連翹( やまとれんぎょう )が、はじめて、地面の近くで花を咲かせました。 翌年の2014年には、 大和連翹( やまとれんぎょう )の幹と枝が、ピンと、空へ向かって枝を伸ばしました。 かわいかったので、花に近づいて写真を撮りました。 それから2年後の2015年の春に、 大和連翹は、じわじわと大きくなってきて、 翌年の2016年の春には、 弧を描くように、枝を曲げるようになりました。

展望台たち

森を抜けると、 入り組んだ海岸の風景が広がっていました。 三重県の志摩半島にある、英虞湾( あごわん )です。 これほど入り組んだ海岸は、広い日本でも多くはありません。 さらに奥へ延びた森の中を歩くと、 椅子とテーブルのある小さな展望台がありました。 そこからは、 先ほどとは少しちがった、茂み越しの英虞湾が見えました。 さらに奥へ進むと、 行き先が展望台だらけの標識があって、 左の標識の先を歩くと、 モダンなデザインの展望台がありました。 英虞湾の

日本のアボガド !?

東京都港区、付属自然教育園です。 東京ドーム4個分の、6万坪にもおよぶ森です。 森を歩いていると、 なめらかな樹肌の木が、半透明の赤い若葉を芽吹かせていました。

4000年目の花

( 前回のつづき ) 圧巻の、椎( しい )の巨木の森を歩いて、 ふと地面を見てみると、 たくさんの、 椎の花序( かじょ )が落ちていて、 3mmくらいの小さな花が連なっていました。 能登半島には、行ってみたい場所がもう1ヶ所ありました。 それは、真脇( まわき )遺跡です。 今から39年前の1980年に発見されたこの遺跡は、縄文時代の遺跡で、今のところ北陸地方では最大級の規模を誇っています。 遺跡からは、通常は残りにくい木製品や、植物の種子、動物の骨など

根元から折れても、

( 前回のつづき ) 能登半島はとても広くて、海岸線が延々とつづいていました。 車を何時間も走らせて、半島の先端近くに着きました。 見附島( みつけじま )です。 日が暮れたので、近くの宿で1泊をして、 さらに半島の先へ向かいました。 砂浜には、かわいい足跡があって、 カモメが飛び交っていました。 そして、ついに、目指していた能登半島のほぼ突端に着きました。 海辺に一の鳥居が立っていて、 濃密な木々の葉が、二の鳥居のまわりを覆っていました。 鳥居をくぐっ

海岸のバラ

ここは、 石川県、能登半島( のとはんとう )の西海岸です。 雄大な海岸が、果てしなくつづいていました。 建物の前には、 前回紹介をした車輪梅( しゃりんばい )が、花を咲かせていました。 砂浜を見渡すと、 ピンク色の花が、目につきました。

車道と海岸

車道沿いに、よく植えられている木がいます。 車輪梅( しゃりんばい )です。 5月から6月にかけて、梅に似た白い花を咲かせて、 葉を車輪のように輪生( りんせい・茎の一つの節に、3枚以上の葉をつけること )させることから、車輪梅( しゃりんばい )という名前がつけられています。 新潟県と山形県の、県境付近の日本海沿いです。 景色が広がっている中、 ひときわ、よく目立つ巨岩がありました。

渓流沿いの森の主

( 前回のつづき ) 上流へ向かって歩くにつれて深くなる渓流で、地主さんと長老さんと青年と、一緒に整備したばかりの道っぽい所を歩きました。 すると、 人が少しかがむと入れるくらいの大きさの穴が、ぽっかりと空いていました。 ここに鉱脈がないか、試し堀りがされた所らしいです。 ヘッドライトを付けて入ってみると、30mくらいの長さがありました。 渓流を進むと、 向かって左側に、ほぼ直角に近い崖がありました。 この崖を登った所に、栃の木の巨木が生えているらしいです。

道なき道で、初夏の花見

滋賀県の北部で、岐阜県との県境にある、長浜市、金居原( かねいはら )です。 金居原( かねいはら )という名前にあるように、 ここにはかつて、土倉鉱山( つちくらこうざん )という滋賀県内で唯一の、銅、硫化鉄、少量の金・銀、微量の鉛を産出している鉱山がありました。 明治時代の後半に開山をしてから、昭和40年に閉山をするまで営業がなされていました。 今回は、この鉱山の近くに住み、鉱山とともに生きてこられた70才以上の近隣住民の方2名と、長浜森林マッチングセンターと

支那実桜のパートナー

今年の3月中旬の、僕の家の庭です。 支那実桜( しなみざくら )が、花を咲かせました。 すると、 メジロが飛んできて、 次から次へと、花の蜜を吸いました。 彼らが無数の花の蜜を吸うことによって、雄しべが出す花粉が雌しべに着いて、受粉がなされます。 1ヶ月くらいが経って、 木々の若葉が、次々と芽吹きました。 それから半月後の4月下旬になると、 支那実桜の実がふくらんで、 ほんのりと、少しずつ赤くなってきました。 それから2週間が経って、 実が少しずつ