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オモコロ杯受賞記念対談 Vol.6 「あわうみ」

小学校の自由研究が嫌いだった。「自由研究なのに自由じゃねぇじゃん」と陳腐な理屈をこねくり回し私は毎年気の抜けた自由研究を提出していた。郷土の歴史を調べている同級生をダサいとすら思っていた。

今思えば真面目にやっておけばよかったと思う。工作記事を書いたのもその反動かもしれない。

今回お話を伺ったあわうみさんの記事はまさに「自由研究レベル100」だった。こんな誠実に調べている人に話を聞いていいのかと背筋が伸びる。私の文体も硬くなる気がした。

3月某日 インタビュー開始

―――こんにちは、今日はよろしくお願いします。

「よろしくお願いします。」

―――まずは応募の経緯を教えてください。(毎回思うけど面接みたいな始まりだな)

「2016年にオモコロとデイリーポータルZが合同で開催した『おもしろ記事大賞』をきっかけにweb記事を書くことに興味を持ちました。そこからブログを更新していたんですがオモコロ杯に応募したのは今回がはじめてです。」

―――真面目な検証でブラタモリのような面白さがありますよね。書き上げるの大変そう。

「ありがとうございます。文体が論文のように硬くなっちゃったり、オチをどうするかは悩みました。文章を書き上げても硬くて面白くなかったり。自分の伝えたい部分と読んで面白いかのバランスが難しかったです。」

―――工作系も似た悩みがありますね。最初は装置をマジメに作る過程を長く書いていました。

「私も以前工作系の記事書いていた時は作る過程を省略しました。」

好きな記事について

―――好きな記事について教えてください。

「やっぱり自分と似た記事が刺さります。ふとした疑問を調べて地域の歴史が明らかになる、みたいな記事は好きです。もちろんはっちゃけた記事も楽しく読めます!」

―――受賞作品だとどれがお好きですか?

「VR卓球の話はホントに上達しててビックリしました。実は私もVR卓球やってますが上達してる感じはあります。」

―――どこかで2人がマッチングしたら面白いですね。オモコロ杯VR卓球選手権。

「あとは『ネコが連れてきた高所ドア』は小さな疑問を見逃さない感度がよかったです。事実が明らかになる流れも好きでした。」

―――ジブリみたいにおしゃれで引き込まれる導入でしたね。ああいう導入が書けたらいいなぁ。私の記事にはない要素だらけ。

「カローサムさんの記事は『なるほど感』がありましたね。間違ったフォームだと筋電センサーが反応しない所とか。筋トレのフォームって理に適ってるんですね。」

―――ありがとうございます、でもローションまみれで筋トレしてる奴の言うことは信用しない方がいいですよ。

マラソンの話

―――オモコロ杯とは関係ありませんが以前私が書いたマラソンの記事に反応をしていただきました。マラソン走られるんですか?

「ハーフマラソンや30キロの青梅マラソンは走りました。フルマラソンはエントリーした大会が台風で中止になっちゃいました。カローサムさんは?」

―――北海道でフルマラソンを走ったことがあります。ハーフマラソンも走ってましたが2時間切るのがやっとでした。

「私は1時間41分でした(笑)」

―――急にマウントとられた。

走るカローサム↑

「でも青梅マラソンでは後半失速気味でした。フルマラソンは中々うまくいかないかもしれません。」

―――北海道の大会とかいいんじゃないですか?制限時間も緩いしエイド(補給)も充実してる。利尻島とか奥尻島とかの島を走るのも楽しい。

「島行くの好きなんですよね。独自の文化があって。以前伊豆諸島の神津島という島にいった記事を書きました。やたらお地蔵さんがある理由を調べたら島の災害の歴史や自然環境の厳しさが見えてきました。」

―――疑問を見つけるアンテナがすごいですね。他の島に行ってる記事も面白い!

最後に

―――今度東京に滞在するので是非都内を走りましょう。

「いいですね、川沿いを走るだけでも面白いものが色々ありますから。」

―――お互い違う着眼点で街を見てるのが分かったら素敵ですね。今後も記事を拝見させていただきます。今日はありがとうございました。

「今後も記事を書いていくのでよろしくお願いします、ありがとうございました!」

(続く)

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