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登山後のアルコールっていいの?ビールは水分補給にはなる?

登山の講習をしていると、「登山後のビールは水分補給として考えてもいいですか?」と聞かれることがあります。確かに運動後のビールは美味しいですよね!でも私はこう答えています。「美味しいことはとってもわかりますが、体にとってプラスではありませんね〜」と。では、なぜよくないのでしょうか。

まず、登山(運動)をすると、筋肉を使います。登山の翌日に、疲労感があったり筋肉痛を経験された方もいると思います。そんな時は体内の糖質やタンパク質を分解しながら運動を行なっている可能性があります。

次にアルコールを摂取すると何が起きるか。筋肉を合成するホルモンの働きが悪くなり、筋肉の分解を促進するホルモンが上昇する、と言われています。つまり、筋肉にとってダメージを与えてしまうということです。そしてこれは特に男性に対して大きく影響するようです。さらに、大量にアルコールを摂取してしまうと、「急性アルコール筋症」と言って、アルコールによってタンパク質合成ができなくなり、筋肉を損傷させてしまいます。

また、アルコールを分解して最終的にエネルギーを作り出す時にビタミンB1が消費されたり、アルコールを分解する際に体内の水が奪われて脱水になったりもします。運動後の大量のアルコール摂取には、メリットは全くなさそうですね・・・。

でも、適量であれば大きな悪影響もない場合もあるということ。では「適量」とはどのくらいなのでしょうか。以下の計算式によって求められます。

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