命の終わりが見えたなら

こんばんは。
noteを書きたい!書きたい!書きたい!と思っていたらあっという間に2022年が幕を閉じようとしています。
「書きたい!」と思った時に書かないと、どんどん気持ちが流れていって結局外に出せないまま消化不良に終わってしまうんだよなぁ。
来年はもっとタイムリーに発信したい!と思ったので、2023年-3日の今日、さっそくnoteを書いています◎

わたしが人生をかけて大切にしている言葉があります。

「明日死ぬと思って生きる」

いつ人生を終えても悔いのないように、いつかやりたいことを今やろう!という気持ちと、
死を恐れすぎず、どんな命の終わりも寿命だと思って受け入れていこうという気持ちが混ざっています。
「明日死ぬとしたら、怒ってる時間もったいなくない?」とかも。

そんなわたしですが、まさに今「明日死ぬかもしれない」を身近に感じながら生活をしています。

「余命数ヶ月」の宣告から数ヶ月が経過

夫のお母さんが、「ステージ3の子宮頸がん」であることを知らされたのは約2年前、2021年の年明け。

そして、2022年9月。
「余命数ヶ月」という言葉が医師から伝えられました。

突然突きつけられる、「命の終わり」への宣告。

ひとり暮らしで、仕事をバリバリしていたお母さんでしたが、会社を辞めて長男である夫がいる我が家に来るという選択をしてくれました。

10月には秋田からお母さんが来て我が家で1週間のお試し生活。
来た日は移動疲れもありぐったりしていましたが、我が家で過ごしているうちに少しずつ元気になっていくのを感じました。孫たちのパワーも、すごいよね。

お母さんの中では12月末で仕事を辞めて、我が家で一緒に暮らすことが生きるモチベーションになっていたようにも感じました。

そして、12月半ば。
病状に変化があり、少し治療をしたいから引っ越しを延期したいと連絡が。
年明けから一緒に暮らす予定でしたが、1ヶ月ほど先延ばしすることになりました。

事態が急変したのは12月26日の夜。
お母さんから、「もう限界だ。起きていられる時間が短い。会社も明日で辞める。今すぐ横須賀に行きたい。顔を見て話したい。」と夫にLINEが入りました。

お風呂上がりだった夫からスマホを受け取り、とりあえずビデオ通話をかけてみたら、「話すのがしんどいからLINEにしてほしい」と。
これは、かなり病状が悪化している予感。

夫はあと2日で仕事納め!というバタバタのタイミングだったけど、すぐに飛行機を手配して、次の日の午後には秋田に行けるように手配をしました。

年末年始秋田に行く予定だったし、移動は身体にもかなり負担がかかるだろうから私たちが行くのではダメか?と何度も確認したけれど、「横須賀に行きたい」というお母さん。

今後のスケジュールも読めなかったので飛行機も片道だけにして、直接会って、病状を見て話を聞いて決めようということになりました。

そして、12月27日。
夫が秋田に着いて、お母さんが働く会社に向かって(もう、起きていられる時間の方が短いのにそれでも会社に行くお母さんがすごすぎる)、それが最後の出社になって、20年以上勤めた会社を退職。

そして、次の日の午後には新幹線でこちらに移動することに。

12月28日、20時に東京駅に着く新幹線で夫とお母さんが帰ってきた。
車椅子に乗ってぐったりしているお母さんを、子どもたちと新幹線の改札で迎える。
2ヶ月前に会った時とはまるで別人のように、顔をあげることもできないくらいぐったりしていた。

市から借りた車椅子に乗り換えて駐車場に向かい、ほぼ会話を交わすこともできずに横須賀の自宅へ。

正直、年を越せるかどうかもわからない。
命の終わりが数時間後なのか、1日後なのか、3日後なのか、1週間後なのかもわからない。

だけど、お母さんは昨日よりも少し元気になっている気がして。
もしかしたら、1ヶ月、いや、5年くらいこのまま生きるかもしれない。

わたしは今、「明日死ぬと思って生きる」を目の当たりにしている。

「もう限界だ」という連絡をお母さんからもらったときに、「なんでこんなに頑張っちゃったんだろう」という言葉を聞いて、わたしの中からプルプルと、震えが止まらなかった。

「なんでこんなに(仕事を)頑張っちゃったんだろう」

わたしは、頑張らなくていいのに、と思っていた。
今すぐ、こっちに来たらいいのに!と思っていたし、そう伝えた。

だけど、人のことを変えることはできないのだ。
その人が「変わろう!」と思わないと変われないことを知っているから、余計に悔しくてプルプルしたんだと思う。

うちに来たからには、もう大丈夫。
お母さん、最後まで、人生を全うしよう。

昨日の夜お母さんが声を絞り出すように言ってくれた。
「彩夏ちゃんの声聞いてほんとに安心した〜。」

わたしの役割はそれでいい。
あなたの心を安らげることができたなら、それだけでいいのだ。

わたしだって今日を全力で、生きる。


2022年12月29日
みうらん

サポートいただけたらちょっと贅沢なおいしいものを食べたいです。えへへ。