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自分を愛してくれるたった一人の相手が悪魔だった場合、あなたはどうしますか?泣 『黒執事Ⅱエピソード11 岐路(きろ)執事』~感想日記~


『黒執事Ⅱエピソード11 岐路(きろ)執事』


あらすじ&結末(ネタバレ)

シエルの身体を乗っ取ったアロイスはその心の世界が表れた迷宮を作りだし、クロードとセバスチャンにそれを攻略するよう要求した。迷宮内ではアロイスに関する問題が提示されるが、事実に基づくものではなくアロイスの都合の良い解答が正解とされるようになっておりセバスチャンは苦戦する。一方、アロイスの性格を熟知し難なく問題をクリアしていくクロードは最終問題にたどり着く。「なぜクロードはアロイスを殺したか」という問いにアロイスが喜びそうな答えを言いかけるクロード。しかし途中で思いとどまり「シエルを手に入れるのに利用するため殺した」と真実を答え、ふりだしに戻る。その様子を見たアロイスは「嘘をついてもいいのになぜ本当のことを言うのか」と涙を流す。そんなアロイスにハンナは「旦那様に本物の愛情を」と語り掛け、ルカと契約を交わしたのは自分であると打ち明ける。ハンナにとって純粋なルカとの出会いは特別なものだった。ルカを愛おしく思ったハンナはルカの望みを叶えその魂を食らうこととなったが、ルカの面影を残すアロイスを愛し傍にいることが幸せだと話す。そして、自分と契約を交わすことで、アロイスを愛するルカ、ハンナは一つになれると提案。アロイスがハンナと契約を交わす一歩手前で、記憶を取り戻したシエルが身体を取り戻しセバスチャンに「契約通りに僕の魂を食らい尽くせ」と命令をする。しかしその後すぐにアロイスが戻り、ハンナと共に迷宮の塔の奥へと消える。危険を察知したセバスチャンとクロードは共同してハンナの元へ向かうが、二人がたどり着いた頃にはすでに、ハンナがシエルの魂もろともアロイスの魂と契約を果たした後であった。

感想

アロイスの人生で唯一の存在だったルカ。しかし悪魔に魂を食べられたとあっては、死後の世界でも再会は叶わないのか……と悲嘆に暮れていたら、なんとその悪魔の腹の中で再会できちゃうんだよ、という「ほんまかいなそれ」案件。でも、そんな愛の形があるならそれは紛れもなく、アロイスにとっては救いなのだろうな。ハンナの愛が本物ならね……。ちゃっかりシエルの魂も手に入れちゃうハンナ、かなりのやり手であることが判明しましたね。ハンナが最初からシエルを狙っていたかどうかは定かではありませんが……。
クロードの愛を欲して最後に突き放されてしまったアロイスの悲痛な叫びが終始悲しく、まさに親に愛された経験のない子どものようでした。そして、あれだけ邪険にしていたハンナの話をすぐ聞き入れ「僕は愛してくれる人を見つけた……」って心を開いちゃうのも本当に幼くて脆くてしんどかったです。ハンナの愛が本物であることを願う……!じゃなきゃオタクの心がもたない……!
そして何より痺れたのが、記憶を取り戻したシエルが放った台詞。「契約通り僕の魂を食らい尽くせ」と命令するシーンには思わず、さすが我らが坊ちゃん!!!とスタンディングオベーションしたくなりますね。生き残れててラッキーとはならないんだなあ。そしてセバスチャン、アロイスたちからシエルの魂を取り返した後、すぐに食べずにシエルの記憶を捏造してまでそれまで通りの生活を続けようとしたのはなあぜ?そこには、愛があるんやないか?どうだ?……悪魔だからそれはないのかなあ。
次回で二期は最終回。この悪魔たちが何をやらかすのか、最後の最後まで分からないので楽しみです!


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