澱み

ちょっと思考が澱んでいるな、滞っているな、と気付いたのは昨日の夜更けすぎ。
そして、よしもとばなな先生の記事(定期購読ポチしちゃった!てへぺろ)で、気付いたのは、あ、旅してないからだ、ということ。
先生が大きな木に優しくしっかりと触れる、半分、もたれかかる写真を目にしてはっとした。
あ、決してgotoトラベルを推しても、ディスってもいない立場。

旅、と言っても、普段から旅するタイプではない。
ただ、嫁ぎ先と生家の墓参りは頻繁に行っていて、数カ月に1回は他府県に足を運んでいた。それが、とても大切だったということに、気が付いた、のはさっき。
PS(パワースポット)だから、とか、息抜き、とかそういうことじゃなくて、単純に、視野を広げる、鳥の目を取り戻す、という意味合いが、意図しているよりも強かったのだなと気付いた。
ただでさえ狭まった世界で、視野がギュッと絞られていた、無駄な不安が増えてしまう状況なのだ、と自分を納得させる。

大きな風呂に入れていないことも、理由の一つだ。
これは、そのまんまで、心と体は繋がっているから(どんだけばなな先生が好きなんだ!アイデンティティあるんかわし!)身体に蓄積されたものを、あっつい風呂とサウナでドバドバと外に出さなければ、そりゃ、洗濯槽の汚れと一緒で(合ってる?)澱みは溜まっていく一方だ。
風呂に入りたい、湯気がボーボーの、肩まで浸からないとファーってならないお風呂に。

もう一つ、あるとすれば、暇だ、ということだろう。
人間、暇だと禄なことを考えやしない、のは、私が馬鹿だからだろうか、否。人類の培ってきた文明のせいにしよう、働かざる者食うべからず。
暇な主婦は、近所の噂話と、芸能人のスキャンダルと、政治家の悪口でどんどん太っていく。
絶対にそうはならないぞ..!

とにかく、物事はシンプルで、出来ない出来ないばかりではなく、この状況で出来る事は必ずあるのだ。
ぐぅーと狭まったこの状況を逆手に取って、わたしは逆に読書量が増えた。余裕ができたんだと思う。
それは、物理的な旅に出れなくなった分、心に旅をさせているようなものだ。
今までだったら触れなかったような本から、情報から、新しい発見があり、違う景色が見える。

せっかく人と会わなくてよくなったんだ、自分や自分と手を繋げる人たちの世界に、没頭して、その中で、旅をすればいい。

風呂に入れないならば、いつも以上に水を飲んで、出すものを出しまくればいい。いや、水じゃなくて、白湯だ、白湯。
私の中の"槽"も、少しは清潔さを取り戻すだろう。

最後に、暇を潰す方法、そんなの簡単だ。
好きなことをやる、やりたいと思うことをやることだ。
甘えずに、コツコツと。
きっとそれは、思っているより色んな力が必要だと思うけれど(持続力、体力、強い気持ち..次はオザケンか!)、でも、やっぱり簡単だよ。大丈夫。

まぁ、これだけ書いたけど、結局わたしは妊娠中だから、体も心もいつもと違う、というシンプルな状況なのである。
考え過ぎは良くない、いや、よくなくないよ。

やれることを、探そう。

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