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小さな旅・思い立つ旅

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どこでもいいかどこかへ行きたい衝動を、年間30回くらいの日帰り旅行で解消する日々
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2024年5月の記事一覧

小さな旅・思い立つ旅|食がつくる風景は美しい[水と暮らす、茶原郷、海に浮かぶ舟屋]

自然のリズムに寄り添う 日本では四季折々に変化する気温や湿度、特定の季節に吹く風などを活かし、食の生産を行ってきた。雨の多い平野ではあたり一面に田んぼが広がり、波の穏やかな湾では舟屋が建ち並び、寒暖差の大きな丘陵地には茶畑が広がる。 自然の中に人の営みが関わることで、暮らしに合わせて自然が改変されていく。食がつくる風景は自然のリズムに寄り添いながら、維持・更新が繰り返されていく。長い年月の経過とともに、風土に根付いた風景がかたちづくられていく。 食がつくる風景は美しい

小さな旅・思い立つ旅|京都情景 階段に魅せられて[京都駅、京都市美術館、伏見桃山陵]

めくるめく階段の世界へ 階段の魅力はその見た目、用途、そして見る角度によって実に多彩な表情を見せてくれること。なにより、床・壁・天井といった平面的な要素とは違い、階段だけが立体的な造形で、まるでアート作品のよう。 ゆったりとした階段は昇る人を優雅な気分にさせ、機能的にコンパクトな階段は自然とキビキビとした動きにさせられる。 非日常の世界へ誘う階段があったり、圧倒的な大空間を演出する階段があったり、登り降りする人の動きを美しくみせる階段があったり、 ということで、GWも終