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小さな旅・思い立つ旅

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どこでもいいかどこかへ行きたい衝動を、年間30回くらいの日帰り旅行で解消する日々
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2022年7月の記事一覧

小さな旅・思い立つ旅|杉本博司の素材を巡る旅[江之浦、小田垣、クレマチス]篇

現代美術作家 杉本博司とは? 写真家であり、舞台美術家であり、彫刻家であり、古美術収集家であり、作庭家であり、建築家でもある人。あまりに多才ゆえに、却ってその正体がつかみにくいというのもまた事実。 なんとも捉え所がないことは本人も自覚しており、“いちいち面倒なので最大公約数的に現代美術作家ということにしている” とのこと。 もし、杉本博司をご存知ない方は、一昨年に森美術館で開催された「STARS展」で草間彌生、村上隆とともに現代アートのトップ6として紹介されているので、

小さな旅・思い立つ旅|自然と向き合う 祈りの空間[頭大仏、狭山の森礼拝堂、猪名川霊園]篇

梅雨明けとともに蝉の初鳴き 自宅の前に小さな公園があり、毎年クマゼミが朝からシャアシャアシャアシャアと大合唱。あと少しであの鳴き声が目覚まし代わりになると思うと憂鬱になってしまう。。 子供の頃過ごした出雲では、蝉といえばアブラゼミ。ジリジリジリジリと威勢のいい鳴き声をたよりに、日中追いかけ回したのが幼少の思い出。 山間部に出掛けた時に出会うのはヒグラシの声。カナカナカナカナと響き渡る涼しげな声で、家に帰る夕暮れ時を教えてくれる。 都市の朝、地方の日中、山間の夕暮れ