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面白い本・好きな本

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本のジャンルは関係なく気になるものから手当たり次第に読むスタイル https://booklog.jp/users/miumichimia
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#星野道夫

面白い本・好きな本|アメリカ文学 薫り高く、風に吹かれて[湿地の少女、老人と海、森の生活]

点の読書から線の読書、そして星座の読書へ まずは1冊読む。書評や読書案内、もしくは誰かに勧められた本を1冊読む。これさえあれば足りる、自分にぴったりの1冊に、いきなり出会うことはそうそうない。1冊だけの読書は「点の読書」 あらゆる本は、1冊では存在できない。他の多くの本から影響を受けたり、参照されたりしながら、直接的、間接的につながっている。 1冊だけでは、ピンとこないことだってある。でも、2冊目を読んでみると共通点が見つかって、ふと線で繋がることがある。これは「線の読

面白い本・好きな本|神秘に満ちた、生き物の暮らし[生き物の死にざま、極北の動物誌、ネコはどうしてわがままか]

タマゴが先か、ニワトリが先か 答えはタマゴ。 ニワトリが誕生するより遥か昔から、トリはタマゴを産んでいる。タマゴの中でニワトリの祖先種が変異してニワトリとなり、この世にニワトリが誕生する。よって、タマゴが先。 答えはニワトリ。 生物進化の過程で誕生した最初のニワトリがタマゴを産む。ニワトリが産む最初のタマゴ。よって、ニワトリが先。 タマゴを、トリのタマゴと定義するか、ニワトリのタマゴと定義するかで、答えが変わる。 一件落着。 と思いきや、そう簡単には終わらない。 キ

面白い本・好きな本|夏至におすすめ極北へ[植村直己・星野道夫・石川直樹]篇

これから暑くなるので、気分だけでも極北へ 北緯66°33’より北の地域を北極圏という。夏至を中心に真夏は太陽が沈まない白夜となり、真冬は太陽が昇らず極夜となる。 ただ、白夜の南限は北緯66°33’で幾何学的に決まるわけではない。標高が高ければさらに南下するし、山岳地帯では地平線が見えないのでさらに南下し、光の屈折でもかわってくる。 もうすぐ夏至。 1年でもっとも昼が長い日だからこそ、日の沈まない極北を目指して読書の旅でもどうでしょう?という話。 本を読んで空想の旅へ