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面白い本・好きな本

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本のジャンルは関係なく気になるものから手当たり次第に読むスタイル https://booklog.jp/users/miumichimia
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2023年9月の記事一覧

面白い本・好きな本|ユーラシア大陸 雄大な大地が綴る、壮麗なる文明史[文明の生態史観+風土]

飽き飽きするほど、秋が好き もちろんいい意味で。夏になった瞬間から、秋はまだかと心待ちにしてしまう。そんな自分にうんざりしてしまうほど秋が好き、という意味で。 来週からいよいよ10月。紅葉狩りまで、あともう少し。日本の四季を慈しむ。 舞台はユーラシア大陸。 大陸の気候と風土と文明の歴史をまとめた良書として『サピエンス全史』や『銃・病原菌・鉄』がとても有名。 でも、梅棹忠夫の『文明の生態史観』と和辻哲郎の『風土』を併読すると、ユーラシアへの理解がさらに深まりおもしろい

面白い本・好きな本|アメリカ文学 薫り高く、風に吹かれて[湿地の少女、老人と海、森の生活]

点の読書から線の読書、そして星座の読書へ まずは1冊読む。書評や読書案内、もしくは誰かに勧められた本を1冊読む。これさえあれば足りる、自分にぴったりの1冊に、いきなり出会うことはそうそうない。1冊だけの読書は「点の読書」 あらゆる本は、1冊では存在できない。他の多くの本から影響を受けたり、参照されたりしながら、直接的、間接的につながっている。 1冊だけでは、ピンとこないことだってある。でも、2冊目を読んでみると共通点が見つかって、ふと線で繋がることがある。これは「線の読