見出し画像

海外で病気をする…の話。

フランスに住んで14年ほど。
出産もしたし、病院も検査も一人で行けるようになりました。
普通に病院へ行くのだけれど、やはりメディカルな言葉は難しくて、検査結果を信頼できるホームドクター持っていき、助言や処置をお願いしています!

日本と違うところは、やはりはっきり理解できないところ。ストレスがたまります…そして何より、この国は完全予約制。その予約は早くても2週間後。それもコロナのせいでキャンセルになり、また2週間後。夏のバカンスシーズンには2か月後となってしまいます…💦末期がんだったりする場合は、この間に死ぬんじゃないかな~と思ったりします。(きっといると思います!)

こんな感じでも、なんとかフランスで生きているのですが、今回少し厄介な病気になってしまい、もしや同じようにモヤモヤしている人もいるのでは?と経験談を書いてみることにしました。

私の病気はおそらく“耳下腺腫瘍”。病気というか、いわゆる“しこり“が耳の前あたりにできているのです。痛くもかゆくもないし、最初は気づきもしなかったのですが、偶然した検査で見つかりました。
この病気、10万人に1~3人らしいです。なかなかレアですよね…
フランスは日本より人口が少ないからもっとレアなのでは??

2020年、フランスでコロナが一気に流行って、ロックダウンし始めたころから、気づけば右耳に“拍動性耳鳴り”が始まっていました。夜になると、自分の心拍音が聞こえる…といったもの。なかなか収まらないので、ホームドクター(かかりつけ医師)に行って、まずは首に頸動脈のエコー検査。
血圧が高い人がなりやすいのだとか。でも、こちらはなんの問題もなし。
そして、次に2020年夏に耳鼻科の専門医へ行き、耳の検査。こちらも問題なく、念のため頭のIRM(MRI)をとることに。
この年の秋・冬はロックダウンと感染者がとても多いことで、IRM検査をできたのは、2021年3月末。ここで、異常が発見!検査医に“何かある⁉”と騒がれたのだけれど、それはこっちが聞きたい!どうやら専門ではないので、耳の専門IRMをとれ、ということに。
ただでさえ、IRMをとるのに30分マシーンに入らなきゃいけない…最初から耳専門でよかったじゃない?とも思ったけれど、最初のIRMで耳内部の異常がないことが判明したらしいのです。

ということで、問題は耳内部ではなく、耳の前にあるしこりへシフトしました。耳鳴りと、耳の前にあるしこりはなんの関連性もないとのこと!(びっくり!) まぁ、こういうパターンはよくあることらしいです。
耳鳴りは収まることはないけれど、問題がないとわかれば、スルー出来るようになりました。

そして、このしこりが何なのかを調べるために、細胞診断を受けることに。
細い針を刺して細胞とるだけなので、これは軽く終了!(ただ予約を取り、結果が出るまでに1か月かかっています💦)
その結果を受けて、担当の耳鼻科の先生がパリの耳専門の外科医の先生を紹介してくれました。このしこりが一体なのか判断がつきにくく、腫瘍の場合、良性か悪性がわからないらしいのです。なので、この先生の診察は、どうやって手術をするか、の説明でした。

正直、この時まで細胞診断の結果をもらってなかったし、(後から読んでもわからないけど)心構えができてなかったので、ショックでした。手術しか方法はない、ということは理解できても、手術方法が結構大変そうなのと、術後の後遺症があるかもしれない、とのことを受け入れるのに、しばし時間が必要でした。

私のしこりは、耳の前にあるアゴの骨の付け根にできていました。もともと右の顎関節症で右あごの骨が少し盛り上がっていて、その上にできたしこりに全く気づかず。触診でもなかなかわからないようでした。
そんな小さいしこりを取るだけなのに、手術では、耳の周り上側半分を切り、後頭部中ほどまで切る必要があるそうなのです。ホントは耳の下首筋をざっくり切るらしいのですが、女性に傷が目立つ切り方はできない、とのことで髪でカバーできる切り方を提案してくれました!
顔面神経を守って手術するため、切り口が広いのは仕方がないようです。
術後は、30パーセントの確立で顔面マヒが出ることも。ただ3か月ほどで回復するらしいので、なんとか乗り越えられそう~

ネットで調べると、腫瘍が良性でも悪性でも、どちらにせよ、切り取ることになるそうです。8割、9割が良性らしく、そのままにしておいてもいいらしいのですが、良性が悪性に変わりがんになることもあるらしいので、早いうちに取り除いてしまった方がいいようです。
私の場合、しこりは1,3cmで小さいとのこと。でも悪性かもしれないのにほおっておけない!ということで、手術しか解決方法がないのでしょう…

調べるうちに、できるだけ早く手術して取ってしまいたい!と思っているけれど、手術は早くて12月初旬。7月中旬の現在、あと4か月半もあると思うと、モヤモヤする~!
※そしたら!7/13の今日、キャンセルが出て9/13に手術できることになりました!

正直、メイクが大好きで仕事にもしている私にとって、顔のがんだけは避けたいと願っていました。今回幸い耳ですが、顔面マヒの可能性を聞いて、人生の荒波を感じています。もし、顔面マヒになったとしても、乗り越えなければならない試練のような気がします。

もし同じように悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひつながりましょう!
もちろん!そうでない方も!

★★ついでにメイクブログも読んで頂けたら嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?