叶えたくない恋

初めて会った日


何気なく


素敵ですね、って褒めてくれたその声が


耳の奥でずっとくすぐったくて


2度目にあった時は、


時折見える、切なげな目に


胸の苦しさを感じた。


君はそんなの当たり前で


いつものことで


だれにでもそうなんだろう。


いちいち、反応する私がバカなんだと


わかってる。


だけど、その横顔も


にっこり笑うその笑顔も、


気づくと隣にいることも、


わたしには、ドキドキの源にしかならない。


お願い、優しくしないで


お願い、それ以上近寄らないで


お願い、好きにさせないで。


***


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#詩
#短編小説
#恋の始まり

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