#1 好きなものを語る①
「好きな音楽はなんですか」
この質問に対して初めに何が思い浮かぶだろう。
「メロディーが良い曲」「歌詞がいい曲」「思い出の曲」「大切な人に教えてもらった曲」
人それぞれ、音楽を聴く理由も違えば聴くきっかけも違う。特に音楽は、その人の趣味嗜好、価値観、経験やその日の感情等全てが影響して段々"好き"になって、やがてその人だけの"モノ"になっていく。
そもそも、「好き」の定義付けに関しての議論はよくあることで、食事の場で話そうものなら時間内に答えが出ずに解散、なんて流れは誰もが経験済みだと思う。
私は断然"楽曲派"なので耳に入れた情報だけで気に入った場合のみ"好き"に区分している。(アーティストに失礼だと言われてもおかしくないぐらい聴覚しか働かせないので、自分でももっと歌詞を見るべきだとは思ってる)
もちろん、好きな歌詞も沢山存在する。歌詞を確認するタイミングとしては、楽曲を少しでも気に入って「リピート候補」に挙げた瞬間に隅から隅までじっくり読む、という具合だ。(一部例外として、カラオケで歌いたい曲候補の場合や印象に残るワードが聴こえた場合もある)
実は、ここまではよくやる。それに相まって"好き"になったものは幾つもある。
最近、そんな他人と混じることの無い誰にも負けない"好き"が増えて、行き場が無くてもどかしい。
なので今回は、特に他人と分かり合えない音楽にフォーカスして、私の"好き"を思うままにアウトプットしたくてnoteを書くことにした。
Tell Me Baby / Official髭男dism
第1弾はこの曲。(シリーズ化するの?)
いつまで好きなんだ、と自分でも怖いくらいに何度も聴いた。そして何度聴いても毎回同じ程度に高揚する。
どれくらい好きかと言うと、2018年から現在までApple Musicが集計する私個人の再生回数ランキングでずっと首位をキープしているぐらいには好きらしい。
この曲の1つ目のポイントはミッドテンポの四つ打ちだ。
この曲に初めて出会ったWILD BUNCH FEST2018で、私は初見ながらも気持ち良くノった、揺れた。
大袈裟に左右に揺れて聴いてもらいたい。オクターブのベースと一定のビートが決して裏切らないし自然と誘導してくれる。
2つ目は、コード進行。
Gm→B♭/C(ココ!ベースがCで気持ちいい!Gから低い方のCに行くバージョンが良すぎる)→Am7→Dsus4→D(最後の落ち着き方、この手の進行に弱い)
このコード達が一定のビートでループしているのも特徴的だと思う。
(※音楽理論無知なので以下はハチャメチャな大嘘をついている可能性あり!あくまで私の感想に過ぎないことを前提に!)
そんなに複雑ではないしどちらかというとシンプル且つ王道のパターンかもしれない。
コードの理論などは本当〜に無知なので、決まり事とか他の曲がどうかーー等はわからないけれど、1つ目と3つ目は綺麗なのに2つ目と4つ目で少し崩して不安にしてくるこの進行が単純に好きだ。
ただこの曲は真っ先に土台となるよう整頓されて弾むようなベースが耳に入る。その上からハイファイなキーボードが調和しているようで、実は少し反抗的な和音を奏でており、またそれに乗っかるように謙虚ながらもしっかり強調してくるギターで構成されている。
それぞれが活きて、綺麗すぎない構成が歌詞とマッチして、心、掴まれてしまったなという気分。
何せ本当にベースがいい働きをしてくれるので、これがまた私の感覚をいい感じに刺激する。(もしかして結局ベースが好きなのかも?)
(↑どんな感じのコードが好きだとか、それこそ「ない」に等しいので、同じようなコード進行の曲を好きになることはないと思うし、Tell Me Babyだから良い!というのは大前提で読んで欲しい)
3つ目はライブ音源。
そもそも、Official髭男dismのライブではめちゃくちゃアレンジがされてあって、音源とはまるで別のような演奏が印象的だ。
Tell Me BabyはYouTubeに公式からLive videoがあがっている。
冒頭はアレンジしたサビ部分からで、楽器隊が観客を焦らす。
ちなみにここでは藤原さんの声も楽器だ。
イントロから胸が高鳴る瞬間って、簡単に出会わないと思ってるので本当に貴重で、なんならこのライブ映像は特にイントロがピークと言っても良い。
ボイスエフェクトがこの曲に合いすぎてる、単純なコード進行に不協和音がとっても合う。
最も注目して欲しいのが2番のベースアレンジ。8拍でひとつのまとまりになってるのだけれど、ほんとに浮いてる、もう違う曲弾いてる。ボーカルにえらく反抗してもはやほか3人をベースがリードしてるようにも聞こえる。ここのメロディはベースか?と思うくらいボーカルが入ってこない。それくらいかっこよく目立ってる。素敵なアレンジありがとう楢崎さん。
この映像に関してはギターの大輔さんの表情や指の動き、松浦さんのビートや目配せが相乗効果で更に良いTell Me Babyとなってるので是非目と耳で聴いて欲しい。
結局フィーリングでしかない
他にも、1番には無かったけれど2番の頭からピアノが鳴っていたり、Aメロ〜Bメロの藤原さんの色気のある声、長いのに飽きさせない間奏でグッと距離を縮めてくる感じ、自信なさげな入りは歌詞がそうさせているのかと思っていると途端に堂々と胸を張るように全員で現される「迫力」.....言い出すとキリがない。
完全に独断で偏見、私が感じたことしか書いてないので誰も何の得にもならないし異論さえ多くあると思う、勝手書きまくってすみません。
"好き"を理論で語れると思って書き出したけれど、結局こういうのが好き で済む話なのかもな、というのが正直な感想。
アウトプット、文字起こし、難しかった。
でも、人には語ってこなかったこだわりをこれからは沢山発信して、数少ない"同士"が居た時にはおもいっきり好きとして共有したい。
今はただ、いつまでもこの曲で高揚していたい。
こんな偏った趣味の私の数年に一度の出会い、まだまだあるので世に放って行こうと思う。
おわり
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