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『漱石とその時代』のスタート地点に立つ

『漱石とその時代』、表紙&裏表紙のすぐれた文章をご紹介するという、自分なりの目標を、最後まで終えることができました。

それでようやく、この大著を読むスタート地点に立てました。

ここですこし、こぼれ話があります。変な日記番外編としてお送りします。
「始まり」のお話です。

始まりは芥川龍之介『羅生門』でした。このお話は以前投稿しまして、そのときにも書いたのですが、

高校生のとき、現代文は三年間同じ先生で、その先生はプリントを使って授業するスタイル。先生自作の『羅生門』プリントが授業で配られました。

そのプリントになぜか「江頭2:50」の文字が。どういういきさつでエガちゃんをプリントに載せたのか、先生の意図はわからずじまいでしたし、授業で説明があったのかどうかの記憶もありません。しかし、そのプリントの「江頭2:50」という名前だけは、いまでもありありと目に浮かぶほど、強く印象に残りました。

それから30年以上たちました。わたしはインスタグラムを始め、その中でふと「エガちゃんプリント」を思い出し、『羅生門』を読んでみました。そのことで自分の中にムーブメントが生まれ、芥川龍之介作品を一気に読みはじめました。

調べて行くうちに、田端文士村記念館、漱石山房記念館のことを知り、足を運んでみると、なにかものすごい熱を感じ、それから本格的に漱石作品を読みはじめました。そこから、吉本隆明、そして江藤淳へ、という流れが生まれました。

江藤淳のことも調べてみようと思ってWikipediaを見てみましたら、
本名「江頭淳夫(えがしらあつお)」とあります。

ドキッ!!わたしの頭の中に閃光が!
プリントの「江頭2:50」と、ここでつながりました。「江頭」という名字でつながっていたのですね。


あの先生はエスパーなのでしょうか。
30年の時を超え、伏線が回収されました。驚きに震えています。

そんな不思議なエピソードも含めて、江藤淳『漱石とその時代』、わたしにとって非常に熱い本となりました。読書って、ほんとうにエキサイティングですね。

お読みいただきありがとうございました😊

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