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アイスランド旅行記⑤

7月末に行ったアイスランド一周キャンピングカーの旅、第5段。キャンピングカー生活3日目夜&4日目のアイスランド唯一のフォルケ訪問や、エクストリームハイキングについて。


アイスランド旅行記④

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実は旅仲間の1人が6月デンマークの大学を受験しており、この旅の途中で合否判定が来る予定だったんです。3日目夜に無事合格しました通知が来てお祝いモードに。彼にこっそりお祝い計画を立てつつ、4日目の計画を。

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キャンピングカー4日目のこの日は、リングロードを少し外れ峠道を走らせながらアイスランドの東にある小さな港町、セイジスフィヨルズへ。オンボロキャンピングカーはサスペンションがヘタリまくっているので、峠道では車内が大変なことになりました(笑)

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途中、景色良さげな場所に車をつけてランチタイム。肌寒いので、この日はサンドイッチではなくご飯の残りで雑炊を。お米うまぁ(о´∀`о)

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そしてメイン目的地、セイジスフィヨルズへ。この街の名前は、周辺にある氷河と同じ名前。人口650人程度の小さな山あいの集落。噂によると美味しいお寿司屋さんがあるんだとか…。まぁ、そんなブルジョワな情報、我々に関係ありませんが( ;∀;)

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実は旅行計画を立てている頃から、『アイスランドの東の街にアイスランド唯一(多分)のフォルケホイスコーレがあるらしい』という情報を掴んでおり、道中街の具体的な場所とか名前を調べてました。旅の道中に情報を収集するってRPGぽくて楽しいですね。小さい街なのですぐにそれっぽい建物があったので突撃。

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だけど人の気配が全くない…。街の人に聞いてみたら、どうやら冬の間にしかやっていないアート系のフォルケなんだとか。この街はデンマークからのフェリーがつく港があるので、もしかしたらデンマーク人も通ったりするのかも。

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鍵が開いていたのでちょっと入ってみて、お手紙(inデンマーク語)を書いて置いておきました。その後、二手に分かれて買い出しに。念願の羊肉とビールをゲット★

セイジスフィヨルズには可愛い小さな教会がありました。

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内装もシンプルで、ゴテゴテした装飾も主張の激しい像とかもなく落ち着く雰囲気。北欧諸国は基本そうなんですけど、アイスランドはキリスト教伝来が少し遅かったのと、土着の北欧神話が根付いていたのと、ヨーロッパ諸国から少し離れているのであまり宗教色は強くないみたいです。

アイスランド唯一(暫定)のフォルケホイスコーレを訪問したので、次の目的地、ドリューカンデの滝(Rjúkandi)を巡るハイキングへ。アイスランド旅行では毎日ハイキングしてます。楽しいなぁ( *`ω´)

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ハイキングコースの入り口には、かなり不穏な看板がありました。

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「めちゃくちゃ危険だよ。川冷たいし流れ早いし。落ちるのは死ぬのと同じだから」って書いてます。このfalling off can mean death(落ちるのは死ぬのと同じ)ってめっちゃパワーワードやん…。

勾配が急で柵も信用できないアイスランド仕様なので、注意していきます。まさか滝を見るだけなのにエクストリームハイキングすることになるとは思わんかったわ。。。

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足を滑らせて他の人を巻き込まないように、ハイキング的ソーシャルディスタンスを保ちながら滝を目指しました。これは普段の登山でも大事なディスタンスなんですけどね。

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柵とロープは触ると結構グラグラしてるから、いざという時に支えてくれなさそう。写真ではなかなか伝わらないこの急斜面と滑りやすい土…。崖の両側に立派な柱状節理が広がっています。

そして肝心の滝は写真に撮れませんでした(笑)。だって斜面に立って撮るの結構怖かったんだもん。自分の命が一番可愛いんです。

そんなこんなでこの日も全員無事にキャンプ場へ。晩御飯は羊肉でお祝い料理を作ります。

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私、お肉の中で羊が今のところ一番好きなんですよね(о´∀`о)。中央アジアの漫画にハマって覚えた、現地のお祝い料理プロウを作りました。アイスランドの地で日本人が中央アジアのお祝い料理を作る。なんだかグローバリズムを感じますな( ´∀`)

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そしてお祝いのアイスランド地ビールと、アイスランド名物タラの干物。
アイスランドはタラが名産で、かつてイギリスとタラの漁業権を巡って戦争したほど(参考▶︎Wikipedia(外部サイト))。魚の干物に飢えてた日本人は大歓喜です。日本の干物より臭み少なくて食べやすかったです。

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キャンプ場併設のバーの屋根がもこもこの苔に覆われてて可愛かったです(о´∀`о)。資材が乏しく寒さが厳しいノルウェー北部やアイスランドでは、屋根にもこもこ苔を乗せて断熱材の代わりにしてたんですって。生活の知恵ですな。

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その後まったり夕日を眺めてみたり。綺麗な夕暮れでも時間は22時過ぎてたりします。アイスランドはどこを切り取っても景色が素敵だなぁ。


キャンピングカー給排水中の悲劇

キャンピングカー生活では、定期的にキャンプ場やガソリンスタンドなどで給水と排水をする必要があります。アイスランドではキャンプ場以外での車中泊が禁止されているため、毎朝出発前に給排水をしていたんです。

が、ある日旦那に悲劇が…っ!お食事中の方は、食べ終わってからスクロールしてください。

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誤ってトイレタンク用のホースを素手で触ってしまいました…((((;゚Д゚)))))))。

以前も書きましたが、キャンピングカーのトイレを使うと汚物の入ったタンクの中身を後でトイレに捨て、タンクを綺麗に洗浄しないといけないというおぞましい作業をする必要があります。つまり、ブツのこびりついたタンクにホースを突っこんで水を入れ、ガッシャガッシャ振って洗うんですよ。詳しい作業はYoutubeとかにあげられてます。興味のある方はどうぞ(笑)

このタンク用のホースの先端はタンクの中に入れられることが多いので、ここを触る=間接的にブツのついたトイレタンクの内面を触るのと同義。周りのキャンパーが思わず叫び、旦那も叫び、そのまま半泣きで手を入念に洗ってました。

ていうか、この作業を誰もしたくなかったから、我々はキャンピングカーのトイレはないものとしてたんですよね。もし緊急事態で周りにトイレがなく、人としての尊厳が危うい時だけ使って、使った人が責任を持って洗おうねって話してたくらい。キャンプ場にしか泊っちゃダメルールがむしろありがたいくらい…。トイレがある施設が近くにあるって最高。

幸いコロナを警戒してアルコール除菌スプレーを多めに持ち歩いてたので、物理的に手洗いした後、化学的に除菌して事なきを得ました。が、常人でも辛いこの事故は潔癖症気味の旦那の心を深く深く傷つけてしまい、しばらく凹んでました( T_T)\(^-^ )。

アイスランドのお酒事情


アイスランドで度数の高いお酒を買うには、専用の店に行く必要があります。アルコール度数2.5%の薄いビールはスーパーに売っていますが、それ以上のお酒は平日の決まった時間に買わないといけないのです。

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デンマーク以外の北欧諸国は、アルコール買うのに似たような規制があるみたいです。寒くて自然が雄大すぎ (て周りに店も施設も少なく娯楽の少なくな) る国ではお酒を飲みすぎる傾向にあるみたいなので、その対策みたいです。

閉店間際に行ったので、駆け込みアルコールラバーズがたくさんいました。夜にお店で飲めたりもしますが、基本的外食は高いので。

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330mlのビール瓶1本で416ISK(アイスランドクローネ=約374円:2020年7月のレート)。やっぱりお高いわねぇ。

それでは今日はこの辺で。

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