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本日の猫たち #350

猫は箱が好きです。
猫と生活すると、そのことを日々実感します。

本日届いたAmazonの箱。中身をとって、畳もうとした瞬間にIN。

先住猫「どかない」


先住猫に箱をとられてしまいました。
しばらく堪能したら、どいてくれるだろうと思い、やってきた20分後。


兄猫「どきません」


別の猫がINしていました。

箱から出た猫も、自分が入っていた箱に別の猫が入っているのを見ると、心理的にまた入りたくなるものなのでしょうか。
先住猫→兄猫→妹猫→先住猫→兄猫→妹猫……で箱に入っているので、片付ける隙がありません。
猫たちがいなくなったらすぐ、箱を隠そうと思います。

下記は本日の猫たちの写真です。
和んでいかれてください。

今日も仲良し、妹猫(左)と先住猫(右)


ずっと仲良しです


兄猫(上)と妹猫(下)のひなたぼっこ



飼い主は今日も仕事のあいまに趣味で露日翻訳。
(興味がない方は、下の猫の写真までスクロールしてください)

今はグリンの「ねずみとり」を読んでいるのですが、友人がレオニード・アンドレーエフの短編をすすめてきたので、グリンを中断し、アンドレーエフをざっくり読みました。
アンドレーエフに関しては機会があれば、じっくり紹介したいなと思っているのですが、なぜ現代の日本で知られていないのか不思議なほど、大正時代の日本(だけでなく海外でも)で読まれたロシア人作家です。二葉亭四迷や森鴎外の翻訳も残されています。

ただすごい作家ではあるのですが、重い、怖い、怖くて怖い……読後がずーん……という作品もあるので、合う・合わないがあろうかと思われます。
ちなみに今日読んだうちの、"Кусака(クサーカ)"という短編は、わたしはだめでした……。短かったのでさくっと読めたのですが、「犬好きの人、動物好きの人には絶対におすすめできない」作品です。

ただ書き出しのつかみが本当に秀逸。
日本語翻訳版でどう訳出されたかわからないのですが、冒頭、ロシア語ならではの小さいトリックがあります。

Она никому не принадлежала; у нее не было собственного имени, и никто не мог бы сказать, где находилась она во всю долгую морозную зиму и чем кормилась.

(直訳:彼女は誰にも属していなかった。彼女には名前もなく、彼女が長く凍てつく冬をどこで過ごしたのか、何を食べていたのか(どんな食事をあたえられていたか)を知る人もいなかった。)

読みすすめるうちに、代名詞「彼女」は、「犬(собака、女性名詞)」のことだと、わりとすぐにわかるのですが、最初は戸惑います。一瞬、「彼女って誰? なにをさしているのか?」と目がとまり、そこから「クサーカ」というタイトルを思いだし、ああ、「嚙み犬(クサーカ)」のことかと理解。で、「これは犬の話なのね」「犬視点の話なのね」と納得して、読んでいくことができます。
(※クサーカだけでは、なんか嚙む、にちなんだタイトル? とはわかるのですが、犬とはわかりません)

でも本当にラストは「ああ、それはないわ……」です。わたしも過去にそういう読後がいやーになる作品を書いたことがあるので、どの口が言うか……なんですけど。
時代によって動物の扱いが違うのは当たり前のことです。それでも、「可愛がった動物を不幸にするような内容の作品は絶対にだめです」(と、アンドレーエフに訴えたい)。


仲良し妹猫(左)と先住猫(左)


心がささくれだったときは、猫たちを見るのが一番です。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
気が向いたら、またのぞいてやってください。

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