2.5次元の魅力

最近よく2.5次元という言葉を耳にする。2次元と3次元の間、つまり虚構と現実の間ということで2.5次元という言い方が広まった。

私自身2.5次元ミュージカル(漫画などが原作のミュージカルや舞台作品)の沼にどっぷりと浸かった人間の1人。だからこそ分かる2.5次元の魅力についていくつか挙げたいと思う。

①キャラクターに会える

漫画にしか存在しないはずのキャラクターが板の上に存在する。実在するイケメン若手俳優たちが彼らの青春時代を漫画の中のキャラクターとして生きてくれる。「あのキャラクターに会えたらなあ」そんな思いを2.5次元は叶えてくれるのである。

②コマとコマの空白を埋める存在

漫画やアニメは常に同じ人物は映らない。本当に見たい自分の好きなキャラクターは飛ばし飛ばしに描かれ、次のコマに出るまでには表情や体勢などが必ず変化するため空白の時間が生まれる。舞台の上では、コマとコマの間の空白の時間を役者が埋めてくれる。だからこそ好きなキャラクターの一挙一動を見逃さずに見ることが出来る。

③漫画やアニメとは異なる表現技法

2.5次元ミュージカル・舞台と呼ばれるからには舞台作品としての表現が必要である。それが光や音、プロジェクションマッピングやフライングなどを使用した舞台ならではの表現技法である。漫画やアニメとは大きく違う、よりダイナミックな表現によってキャラクターの魅力もさらに美しく巧みに表現されている。

④キャストとキャラクターの融合

2.5次元ミュージカルは基本的にはロングランの公演である。そのため初日と千秋楽の間にキャストの演技や歌など、あらゆる技術が段違いにレベルアップしていくのである。漫画の中でのキャラクターの成長と、現実世界でのキャストの成長がリンクしていく。まさにキャストとキャラクターの融合である。

このように、2.5次元にはまだまだたくさんの魅力が存在します。実写化などに抵抗があった中で、この2.5次元の成功は、原作やミュージカル界のさらなる市場規模拡大に繋がるのではないでしょうか。
所詮2.5と思われる方も多いかもしれないですが、もし気になる作品があるのなら1度見て、その魅力を実際に肌で感じて貰えればと思います。

#2_5次元 #ミュージカル #舞台

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