ambieの厄介オタがambieを諦めた日
2年使ったambie AM-TW01が充電できなくなってきたので、新しいイヤホンを買うことにした。
大前提:ambie大好き
正直私は、ambieが大好きだ。今のAM-TW01の買い替えを考えたときも、まず第一候補はAM-TW01だった。後述する難点がなければ、他の候補を検討するまでもなく即買い替えていた。
いや本当に、マジでambie最高なんよ。難点さえなければ。
先代の紹介
もともとカナルタイプのイヤホンが耳に合わず、環境音が聞こえないのも怖くて、オープンイヤータイプのものをいろいろ物色していたのだけど、そんなときに出会ったのが、TW01の先代、ambie wireless earcuffs AM-BT01だった。
最初BT01を使い始めたとき、衝撃だった。思った以上に音がいい。
さすがに低音はスッカスカだけど、ボーカル含む中音域はわりときれいに聞こえた。私の聴力の特性もあるかもしれないけど、高音域もそれなりに拾えた。
ながら聴きを謳うだけあって、没入感は皆無。だが、周りの音が聞こえないのが困るという私のニーズにはぴったりだったのだ。
聴きたいものはきっちり聞こえて、周りで何が起きているのか把握できる。
何ならつけたまま対面の人と会話がスムーズにできる。
2-3年使って、バッテリーが膨らんできたからそろそろ買い替えを考えていたころに、シュレッダーに巻き込まれてあっけない最期を遂げた。
次は完全ワイヤレスタイプにしようと誓った瞬間だった。
ambie sound earcuffs AM-TW01
で、ambieが待望の完全ワイヤレスを出すと聞いて、速攻で予約した。
届いたときは小躍りするぐらいワクワクした。
まず、デザインがいい。ケースも本体もコロンとしていて小さくて、かわいい。素材も手になじみが良い。
音質自体は先代とそれほど変わらないけれど、少し聞こえやすくなった。
何より、とにかく軽い。私の耳の形状と相性がいいのか、とにかくつけていることを忘れるレベルで装着感が良かった。丸1日つけていても耳が痛くなることはなく、入浴時にそのままシャワーを浴びそうになって慌てて外したことも何度かある。
とにかく寝てる時間以外はほぼ1日中、毎日つけていた。
1年弱経った頃、なんか着け心地がふわふわするな、フィット感がなくなったなと思って、よく見ると、真ん中で割れていた。
音は質も変わらず聞こえるんだけど、耳から落ちそうになる。
ぎりぎり保証期間内だったので、ダメもとでambieに連絡したら、なんと無償で新品と交換してくれた。
なので、AM-TW01を使い始めたのは2021年の発売開始すぐだが、今手元にある子は使用開始から2年なのだ。
2年経って、充電がすぐに切れるわりに短時間で充電が終わったり、ケースに戻しても充電されなかったり、ということが増えてきた。
そろそろ電池の寿命だな、という感じで、買い替えを検討し始めた。
本当にAM-TW01をもう一回買おうと思ってたの。本当に。
ambieを裏切るつもりはなかったんだ。
ambieの難点
買い替えにあたって、AM-TW01に即決できなかった理由が3つある。
脆弱
1つは構造の脆弱性。
最初のAM-TW01がポッキリ逝ったのもあるし、今手元にある子もバッテリー内蔵部が割れてきている。
バッテリーの膨張が原因だとは思うけど。
あと、シリコーン製のカバーが半年ぐらいで伸びてくる。ambieではこれは消耗品という扱いのようだけれど、地味に高いんよ、これが。
外して数ヶ月寝かせておくと、少し縮んでまた使えるようになるから、着せ替え気分で付け替えて楽しむのもありなんだけどね。
音漏れ
構造上、ある程度は仕方ないと思っているのだけれど、静かなオフィスなんかではまあまあ気になるぐらいシャカシャカ言う。
オフィスでは音量を落として使えるけど、通勤中の電車内では音漏れしない音量だと自分にも聞こえないので使いづらくて、リピ買いをためらってしまった。
ちなみに、電車内での音漏れの激しさに気づいたのは、電車で隣の人がたまたまTW01ユーザーで、結構な勢いでシャカシャカ言ってたからだ。これを自分もやってたのかと思ったら、恐ろしくなった。
マルチポイント非対応
これは私にとってはつらい。
BT01は対応していたので、当然TW01も対応しているだろうと思ったら、まさかの非対応。小さくなった分、機能が制限されてしまうのは仕方ないのだけれど、会社の携帯とプライベート携帯をマルチポイントで使用していた私としてはなかなかに不便だった。
ambie以外の選択肢
とはいえ、オープンイヤータイプでambie以上にデザインや装着感がいいものなんてなかなかない。
それがambieを最後まで諦められなかった理由でもあった。
耳掛け式
私はメガネっ子なので、耳掛け式は避けたかった。選択肢は一番多いんだけどね。
一応ジョーシンでShokzとか試着してみたんだけど、やっぱり違和感があった。メガネ+イヤホン+マスクとか、耳がかわいそうすぎる。
あ、Shokz、音はよかったです。
穴あきタイプ
ambieの出身であるソニーもオープンイヤータイプは出している。穴が開いてるやつ。
装着方式はカナルタイプと似ていて、耳の構造で支える感じだ。
これが私の耳と相性が悪い。
私は耳が普通の人より小さいのか、全然安定しない。
常に落とす恐怖と戦わないといけない。
イヤーカフ型
最近はイヤーカフ型の選択肢が増えた。
と言っても、多くは2,000-3,000円ぐらいのambieの模造品みたいな感じのもので、ちょっと手を出すのはためらわれた。
そんな中、HuaweiのFreeClipがいいと聞いて、amazonで見てみた。
HUAWEI FreeClip
あー…うーん…
デザインがなー…やっぱりなー…
しかもTW01より1万円も高い。
んー…どうしよっかなー…
逡巡すること3週間。
結局買った。
思ってたよりずいぶんと軽い。ambieより少し重いぐらい。Shokzより断然軽い。
フィット感も思ったよりいい。装着のしかたを少し変えることで、周囲の音の取り込み具合を調整できるのもいい。
音は、想像以上に良い。音質だけで言うと、正直ambieの完敗だ。低音もしっかり聞こえる。
しかも、うるさいぐらいの音量で聞いててもほとんど音漏れしない。
左右の区別がなく、装着した耳を自動で判別してくれるので、初老の人間にはつらい小さな「L/R」の文字を探す必要もない。
当然マルチポイントにも対応している。
久しぶりにマルチポイントを体験して、携帯2台使いの人間にとってはこれは必須の機能だと改めて感じた。
というわけで、お値段分の価値はあると思う。
音質、音漏れの少なさ、機能といった性能面では最高の製品だ。
ただ、やっぱりデザインがちょっとな…っていう点と、長時間つけていると耳が痛くなってくるという点で、ambieを完全に切り捨てるには至っていない。
ambieが音漏れしなくなって、マルチポイントに対応してくれるようになれば、たぶんすぐにambieに戻るんだけど。
おまけ:私にambieを諦めさせたヤツ
ambieへの愛とHUAWEIへの興味の間で心が揺れていた3週間の間に、3COINSで見たイヤーカフ型のイヤホン。
「お母さんが使わへんかったら自分が使う」と子供が言うので、ものは試しと買ってみた。
いやー、音はひどいもんだった、正直。
カサカサした音で、ちょっと私には耐えられない。
でも、ambieユーザーの私には驚きのレベルで音漏れしなかった。
これが、ambieを諦める決定打になった。
やっぱり社会で生きる以上、周囲には気を配りたい。
音漏れせずに、自分には快適に聴こえるというのは、イヤホンとしては最低限の機能だよな、と。
今、この3COINSのイヤホンは、予定通り子供が喜んで使っている。
音楽をいい条件で聴くのには向かないけれど、ゲームしながら友達と通話したりする程度には使えるようだ。
ワイヤレスイヤホンの寿命はたぶん2年程度なんだと思う。
バッテリーの寿命がそれぐらいで尽きるんだろう。
2年後、ambieが改良製品を出してくれていることを切に願う。
(諦めてない)
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