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Googleスプレッドシートのマーケティング戦略とは?

Googleの#マーケティングトレース

会社名:Google Inc.
業界:検索・動画&ゲーム・デバイス・通話&テキスト・仕事など人の行動についての情報を扱う。
代表者名:サンダー・ピチャイさん
理念・ビジョン:
「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです」
売上高・営業利益:1,618億 USドル・342.3億 USドル
従業員数:12万1000人(さすが、凄いです)
トレース目的:
表計算ソフトのトップシェアであるEXCELに対して、
Googleスプレッドシートはどのような戦略でシェアを奪うのかを学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・Google Inc.
 https://www.google.com/
・Googleスプレッドシート
 https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/

Googleスプレッドシートとは?

Googleスプレッドシート機能1

↑一部ですが、このような機能があります。
そして、特徴をまとめるとこのようになります。
・Gooleアカウントとリンクさせることで使用できる無料の表計算ソフト
・パソコンを選ばず、スマホからでもデータが見れる
・データを複数のメンバーで共有できる
・データが自動保存される
・EXCELのデータをスプレッドシートに変換できる
・定型的な作業をマクロ(機能)として記録できる
⇒2018年4月11日からサポート開始。
これは私が実務を通して実感することですが、
EXCELはパッケージをインストールしているので、
パソコンによってバージョンが異なります。
そうすると、
私のパソコンでは開けるけど、共有したい相手のパソコンでは開けない…
なんてことが起きます。
Googleスプレッドシートはクラウド上のソフトにデータを保存していくので、
バージョンの違い問題がなく、「互換性」を気にしなくて良いメリットがあります。

Googleスプレッドシートの制約

無料で使えるスプレッドシートですが、以下の制約があります。
・1日に送信できるメールの数が100通まで
・スクリプトの実行時間が最大6分まで
仕事でデータを扱う場合は6分を超える処理が発生する場合もあるので、
データによって使い分けが必要かもしれません。
(参考情報)
今回の比較対象のEXCELのVBAで出来ることをまとめました。
・Excel内のデータの四則演算、行列操作、並べ替え、書式変更
・Excelなどでの数千行、数十万データの検索、置換、集計、分析(膨大なデータの整形・集計・分析)
・CSVやテキストなど外部ファイルの作成、読み込み、書き込み、名称変更、保存、削除、一覧作成
・定型のPowerPointファイルやPDFファイルの作成(定期的な報告書作成、企業別のレポート作成など)
・ウェブサイトからのデータダウンロード(サイトクローリング)

STP分析

まず、Googleスプレッドシートをどの市場に投入しようとしているかの
セグメンテーションとターゲティングを分析した結果がこれです。

GoogleスプレッドシートST

ターゲットは、「場所を選ばず仕事をするビジネスパーソン」と設定しました。
・VBAでマクロ処理をするとパソコンのスペックの影響を受けること
・データをパソコンに保存しておく必要があること
・マクロ処理中は、他の作業が出来なくなり、フリーズすることもある
・データを持ち出す危険性
リアルタイムでデータを入力して資料を作る必要があったとしても、
スペックの問題やデータの持ち出しについての許可などで難しい場合があるからです。
そして、コロナウイルスによってリモートでの仕事環境を成立させる上でも、
Googleスプレッドシートを使ったデータの共有化は大きなメリットと言えます。
次に、「料金と利用環境」を軸にポジショニングマップを作ると以下の通りになります。

Googleスプレッドシートポジショニングマップ

マーケティングミックス4P分析

Product(商品)
Googleスプレッドシート
Price(価格)
個人で使う無料からチームや組織で使う有料へのアップデート
Place(流通)
NewsPicksなどのビジネス系アプリやサイトでプロダクトを発信。
Promotion(広告)
会社内だけでなく、リモートにも対応できる点を訴求。

Googleスプレッドシートのマーケティング戦略とは?

「パソコンのスペックに左右されず、データ持ち出しの危険性を排除したビジネス環境の提供」がGoogleスプレッドシートのマーケティング戦略だと仮説を立ててました。

個人情報の取り扱いや企業秘密の情報についての罰則が厳しくなる今、
データを持ち出す危険性を排除する方法を企業が求めているからだと考えました。
私のように経理として会社内のみで作業する場合はGoogleスプレッドシートへの需要はそれほど高くないかもしれません。
けれど、データの互換性やデータのやりとりにかかる時間を削除するなど、生産性アップの視点から見ると、有益なシステムです。

ここまでの分析からGoogleスプレッドシートのマーケティング方針を整理します。
目的:Objective(達成すべき目的は何か?)
「Googleスプレッドシート>EXCEL」の図式を確立し、
トップシェアを取る。
目標:Who(誰に売るのか?)
⇒営業や出張の多いビジネスパーソン
戦略:What(何を売るのか?)
⇒Googleスプレッドシートの有料版
戦術:How(どうやって売るのか?)
⇒仕事はチームでするものなので、共有するために有料版を訴求する。

自分がCMOだったら?

Googleマップと連携させます。
具体的には、
営業や出張など、相手がいる場所に立てたピンにスプレッドシートのデータを追加します。
そうすると、
目的地×データの整合性が取れて、データを探す手間が省けます。
使いやすさを追求した方法ですが、
データ整理が下手な人(私がそうです…)もいるはずなので需要はあると考えました。
また、「目的地×データ」から一定のビジネス情報を取得することで、
ランチェスター戦略の考え方を基にしたGoogleのビジネスプロダクトを集中的にアプローチする情報源にもなると考えたからです。
どこに・どんな人や情報が・どれだけいるのか?をより正確に知る手段としての、
Googleスプレッドシート×Googleマップのマーケティング戦略でした。

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