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自主性作りのプロ、KUMONのマーケティング戦略とは?

KUMONの#マーケティングトレース

会社名:株式会社公文教育研究会
業界:
・教材の研究開発、制作、指導法の研究、ならびに教室の設置・運営管理。
・児童書、絵本などの出版および教具、知育玩具など教育関連商品の開発ならびに販売。
理念・ビジョン:
「われわれは個々の人間に与えられている可能性を発見し
その能力を最大限に伸ばすことにより、
健全にして有能な人材の育成をはかり地球社会に貢献する」
代表者名:池上 秀徳さん
売上高・営業利益:917億7000万円・136億4800万円
従業員数:4,151人(2020年10月現在)
トレース目的:
コロナによって学ぶ環境が整わなくなっている今、KUMONがどのように自主的に学習する環境を提供しようとしているかを学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・KUMON
 https://www.kumon.ne.jp/
・KUMON 第58期決算ご報告
 https://www.kumon.ne.jp/corporate/company/report/overview.html
・【公文のメリットとデメリット】公文で働いた僕が解説する【暴露】
 ⇒トモヤログさんのページより引用。
 https://1010kurakki.com/kumon-merit-demerit/

KUMONとは?

「やってよかった公文式」のキャッチコピーで知られる教室を展開する公文教育研究会。

KUMON-グループ組織図

組織図を見て分かるように、グローバル展開している企業でもあります。
KUMONは、公文式学習を通して、
「自分自身の生きる道を自らの力で切り拓いていける健全で有能な人材」
の育成を目指しているとのことです。

その育成プランのベースとなる考えは、
1.一人ひとりに合わせて、自分の力で教材の問題を解く学習法
2.高い学力と自分で学ぶ力を着実に身につけるために「ちょうどの学習」
3.学年を越えて進み、できるだけ早い時期に高校教材を学習することが目標
この3ステップを通して、
一人ひとりの可能性を追求し、その能力を最大限に伸ばす学習法です。

KUMONのメリット

・自主性と基礎学力が身に付く
・月謝が安い
・先取り学習ができる
・決まった時間に来なくて良い

KUMONのデメリット

・すぐには学力は上がらない
・3科目しか勉強できない
・勉強できない内容がある
・教室によって当たり外れがある

STP分析

ターゲットを決める前に、セグメンテーションを考えていきます。
セグメンテーションした結果はこのようになりました。

KUMON-セグメンテーション

ターゲットは、
「置いてけぼりを感じている子どもと学ぶ環境を作ってあげたい親」
と設定しました。
その理由は、親が多忙だからです。
私はひとり親で、小学4年生の息子が1人います。
マーケティングやプログラミングを学んでいて「学ぶ重要性」を強く感じていますが、
息子に勉強を教える時間を十分に確保できているとは言えません。
言い訳に聞こえるかもしれませんが、現実です。
これは両親がいる家庭でも同じではないかと考えています。
子どもが学校の勉強で分からないことがあっても、十分なサポートをしてあげられなければ「勉強ができない⇒学校に行くのが嫌」になる可能性あります。
勉強は1度学んで出来る人は一握りで、身に付けるために必要なことが繰り返し学習です。
KUMONはこの「基礎学習」を繰り返す点が一番の特徴だと考えています。
だからこそ、
・親から子へのサポートが不十分
・子どもの分からないをほっとかない
この不満を解決するのがKUMONではないでしょうか。

次にポジショニングですが、
「学習環境×繰り返し学習」を軸として考えました。
考えた結果は以下の通りです。

KUMON-ポジショニング

KUMONは、子どもが自発的に学習を進めるための基礎力を高めることに重きを置いています。
そのために、教室で学び、基礎学習を繰り返すことで目的を達成していると考えました。
※「教室で学ぶ」メインになっているKUMONにとって、コロナの影響はあるはずです。
学ぶ習慣は教室に通うことで身に付いているとも考えられるので、
今後どのように習慣化していくのか?気になるところです。

マーケティングミックス4P分析

Product(商品)
国語・数学・英語の教材の販売および教室での直接指導
Price(価格)

KUMON学費

Place(流通)
学校の友達、親同士の口コミで流通させていると仮説を立てています。
Promotion(広告)

KUMON-流通

KUMONのマーケティング戦略とは?

ここまでの分析などからKUMONのマーケティングの方針を整理します。
目的:Objective(達成すべき目的は何か?)
・子どもが自主的に学び続ける習慣をつける
・大人になっても応用の効く、基礎力を身に付ける
目標:Who(誰に売るのか?)
・学びに時間を使う割合が多い子ども
戦略:What(何を売るのか?)
・学ぶ習慣を身に付けるための体験を売っている。
戦術:How(どうやって売るのか?)
KUMONの教室に通って学ぶ
⇒「分かった!」を子どもに提供して、学ぶ楽しさを実感して貰う。

自分がCMOだったら?

グローバル展開利点を生かして、
アメリカの子どもと日本の子どもをネットで繋いで日本語と英語を学ぶ環境を作ります。
そして、日本の子どもは英語で算数などを学ぶことでMOOCへと繋ぎます。
海外の大学の講義を学ぶことで、学びが可能性を拡げると体験してもらうことが目的です。

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