見出し画像

ジェットストリームのマーケティング戦略とは?

三菱鉛筆の#マーケティングトレース

会社名:三菱鉛筆株式会社
業界:筆記具および非筆記具の製造・販売。
代表者名:数原 滋彦さん
理念・ビジョン:「最高の品質こそ、最高のサービス」
売上高・経常利益:62,034百万円・7,580百万円
従業員数:3,124名(連結)
トレース目的:デジタル社会への対抗手段と、ジェットストリームブランドの作り方を学びたい。

マーケティングトレース参考URL

・三菱鉛筆
 https://www.mpuni.co.jp/company/
・ジェットストリーム(商品紹介)
https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/ballpoint/jetstream/standard.html

ジェットストリームとは?

「クセになる、なめらかな書き味。」をコンセプトに作られた油性ボールペンです。
・低い筆記抵抗で、なめらかに書ける
・くっきりと濃い描線
・優れた速乾性
・新機構でインクの直流&逆流を防止
この4つの特徴を持っていて、”なめらかに書けてすぐに乾く”点は個人的にも実感する所です。
例えば100均などで見かける5本パックのボールペンは”引っ掛かり”があって書きにくく、インクの濃淡が出てしまったりで、ストレスを感じます。
ペン先のボールが動かなくなってしまい書けなくなることもありますが、
ジェットストリームはほぼありません。

STP分析

ターゲットは、「書くことが仕事のビジネスパーソン」と設定しました。
字を「書く」作業はけっこう疲れますし、腱鞘炎になるくらい手を酷使します。
だからこそ、”無駄な力を入れなくても、なめらかに書けるボールペン”が求められていると考えました。
手書きで対応する必要のある職種は、主に事務系の仕事が対象になるかと思います。
一般的に事務系の給料は安い傾向にあり、仕事の効率を高めるために道具へ投資しにくい面もあろうかと思います(私自身そうなので…)。
企業の経費削減の影響で、自腹で文具を揃える必要のある方もいらっしゃるはずです。
この経済的な面からも、“定価150円+消費税”という金額設定は見逃せません。
字を書く機会の多い人は、その分使用頻度も高いので文具への出費が増えますが、ジェットストリームの安さはコスパが抜群です。

マーケティングミックス4P分析

Product(商品)
「クセになる、なめらかな書き味。」をコンセプトに作られた油性ボールペン。
Price(価格)
150円+消費税。※ジェットストリームスタンダードモデルの場合。
Place(場所)
文具店の店頭にて販売。
Promotion(広告)
文具店の店頭にジェットストリームのポップと一緒に商品が陳列。

ジェットストリームのマーケティング戦略とは?

「書くことが仕事のビジネスパーソン」にコスパの良さを訴求して、
1.生涯購入回数を増やす
2.ジェットストリームスタンダードモデルをベースに「好み」を満たす
この2つの戦略を取っていると仮説を立てました。
手の大きさ、指の長さ、握力などの身体的好みと、
書き心地、インクの乾くスピード、ペンの太さ、形などの感覚的好みによっても使う文具が大きく分かれます。
ボールペンとしての基本的な能力をジェットストリームスタンダードで体験し、ジェットストリームシリーズへ誘導することでユーザーの「好み」を満たすことが戦略だと考えました。

自分がCMOだったら?

「ジェットストリームで絵本を描きます」
これまでは会社の先輩や同僚が使っているのを見て、ジェットストリームを手にする人もいたはずです。
けれど、テレワークなどの普及によって、ある意味口コミのような宣伝がされないと仮定すると、”デファクトスタンダード”にする必要があります。
そこで、絵を描きます。
黒ボールペン1色で書かれた絵本を見た、子どもや大人がマネしたいとジェットストリームと、ノートや紙を購入する流れを作るためです。
(ボールペンは紙があってこそ活躍できるので、一緒に買ってもらう流れを作りたいなと考えました)
完成した絵本の画像をSNSでアップして、「なにこれ?」と集客を狙います。
そうして、書きたい欲を刺激するコンテンツを作り、ジェットストリームの購入数を増やします。

サポートありがとうございます。Mityu-kaを成長させて皆さんに恩返しができるように役立てていきます。