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2023 SUPER GT Rd.8 モビリティリゾートもてぎ【レース観戦記】

 こんにちは、なのさPです。今回は久々にレースの話をします。今回はSUPER GT第8戦、モビリティリゾートもてぎ戦に行ってきましたので、その観戦記を書いていこうと思います。なんと私自身初のもてぎ来訪です。
 ついに最終戦を迎えた2023年のSUPER GT、特にGT500クラスは、#36 au TOM'S GR Supra、#3 Niterra MOTUL Z、#16 ARTA MUGEN NSX-GTの三つ巴のチャンピオン決定戦に突入し、白熱した展開となっていました。また、#38 ZENT CERUMO GR Supraの立川祐路選手のラストラン、ホンダNSX-GTのラストラン、ミシュランタイヤのGT500ラストランと、色々な「ラスト」をこのもてぎで迎えようとしていました。そんな今年の最終戦に行った様子をお伝えしていきたいと思います。

8:00 宇都宮駅

 とりあえず始発の宇都宮線に乗って宇都宮までやってきました。まだ朝の時間帯ということもあり駅前は肌寒い空気で満ちていました。

うつのみや

 今回行くサーキットである「モビリティリゾートもてぎ」(旧称「ツインリンクもてぎ」)へは、宇都宮からの臨時シャトルバスが運行されると聞いていたので、事前に予約しておきました。駅前の集合場所に到着するとすでにもてぎに向かうファンが並びはじめていてちょっとびっくり。スバルやインパル、ニスモなどチームのグッズを身に付けているファンもチラホラ…。なんとなくテンションも高まりつつ、バスに乗り込みました。
 8時半出発予定でしたが、私が乗り込んだバスは早くに満員になったため、予定より少し早めの出発となりました。これならNSXのデモランや航空自衛隊のフライトも見れるかもしれない、そんな風にこの時点では思っていました。

11:00過ぎ モビリティリゾートもてぎ到着

 予定より早く出発したバスですが、道中の渋滞に思いっきり巻き込まれ、もてぎに到着したのは11時を回った頃でした。なんなら施設内道路でも渋滞に引っ掛かり、「ここから動く気配がないので、ここで下車してください」とアナウンスが。到着予定場所であったホンダコレクションホールより手前で下車しました。かなしい。
 当然NSXのデモランは見れず。航空自衛隊のF-2Bフライトはバスの中から爆音だけ聞きました。一応バスを降りてから、帰還中のF-2Bを見れたのが唯一の救いです。

F-2B戦闘機

 本来なら、バスを降りた後はちょっとショップや展示車両を見る予定でしたが、時間もないのでそのままコースサイドに移動して、ウォームアップ走行の写真を撮る準備に移りました。

11:30~ ウォームアップ走行

 とりあえずウォームアップ走行はヘアピン~バックストレートのあたりで過ごすことに決めました。バスを降りたコレクションホール付近は90度コーナー方面なので、バックストレートを逆向きに上っていく感じで移動しながら撮影を進めていきました。

フェンス越しの90度コーナー

 時間になると非日常の象徴ともいえるエンジン音が聞こえてきました。音がだんだん近づいてきて、目の前のストレートをあっという間に過ぎていく一瞬を味わう、モータースポーツ現地観戦の醍醐味を感じます。

ストレートを駆け抜ける#18 UPGARAGE NSX GT3
モビリティリゾートもてぎの大きな看板

 もてぎらしい写真が撮りたい!と思っていたので、ストレートに架かっているこの看板は写真に収めておきました。今回の記事のヘッダー画像もコレです。
 さらに移動してヘアピンの方へ。コーナーを立ち上がってくるマシンをなんとか撮れないか格闘しました。

ヘアピンの様子
ヘアピンを立ち上がってくる#36 au TOM'S GR Supra

 あとヘアピンではコーナーを立ち上がって加速していくマシンを横や後ろから撮ることもできました。

#19 WedsSport ADVAN GR Supra
#65 LEON PYRAMID AMG

 午前中は日差しが強いこともあり、かなり暖かい気候で楽しむことができました。正直11月なので寒くなると予想して上着を持って行ったのですが、午前中は全く出番がありませんでしたね。むしろ半袖でちょうど良いくらいの気候でした。

12:00頃 昼食&決勝準備

 ウォームアップ走行が終わった段階で腹ごしらえ。今回はなんだか美味しそうなカレーを見かけたのでカレーにしました。美味しかったです。サーキット内にはたくさんフードのお店が出展していたこともあり、あちこちから良い匂いが漂っていました。

箱に入ったカレーって珍しいですね

 腹ごしらえ後はS字コーナー付近に移動して決勝レースが始まるのを待ちました。場内ではピエール北川さんの放送が流れており、これから始まるレースに向けてテンションを高めてくれました。

S字を走っていたオフィシャルカー

13:00 決勝レース

 そして決勝レース開始!まずは栃木県警によるパレードランから始まりました。栃木県警といえば、スポーツカーを基にした凄いパトカーで有名ですが、今回もGT-RやNSXのパトカーを持ってくる本気っぷりを見せてくれました。

栃木県警の白バイ&パトカー

 パレードランのあとは、セーフティーカー先導の下フォーメーションラップへ。虎視眈々と前を狙うマシンたちが通り抜けていきます。

#10 PONOS GAINER GT-Rと#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号

 そして待ちに待った最終戦、決勝レーススタート!マシンが一気に飛び込んできます。

先頭は#3 Niterra MOTUL Z
スタート直後を後ろから
GT300クラスも続けてスタート

 スタート直後はマシン同士が接近していることもあり、一気に何台ものマシンが駆け抜けていく迫力を感じました。ビビりながらもなんとかカメラを振り回してS字を通過していくマシンを撮っていきます。

#3 Niterra MOTUL Z
バトル中のGT300クラス
後ろからもパシャリ

 結構良い写真が撮れた気がしたので、そろそろ別の場所に移動してみようかな…と考えていたタイミングでアクシデントが発生します。#100 STANLEY NSX-GTが#14 ENEOS X PRIME GR Supraと接触して、私の目の前で14号車がスピンしてしまいました!

あらぬ方向を向く#14 ENEOS X PRIME GR Supra

 幸い大きなクラッシュにはならず、14号車はすぐにコースへ復帰していきました。とはいえ、目の前でいきなりスピンがあり、びっくりしました。中継よりも早くこうしたアクシデントに遭遇できるのも、現地観戦ならではかもしれません。

コースへ復帰

 S字コーナーでの観戦を一旦終え、次は130Rに向かいました。こちらは高速でマシンが駆け抜けていく高速コーナーだったので、撮影はやや難しかったです。ただ、タイミング的にバトルシーンが目の前で見れたこともあり、個人的には満足しています。

#17 Astemo NSX-GTと#36 au TOM'S GR Supra
#64 Modulo NSX-GT
#4 グッドスマイル 初音ミク AMG

 その後は再びS字コーナーへ移動。ただしスタート時にいた所ではなく、パドック寄りのエリアへ。こちらはもてぎでは貴重なマシンの右サイドを見ることができるエリアとなっています。手持ちのレンズでは少々物足りなさがありましたが、なんとか頑張ってみました。

#20 シェイドレーシング GR86 GT
#87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3

 と、ここでFCY(フルコースイエロー)が発動。#64 Modulo NSX-GTと#360 RUNUP RIVAUX GT-Rが接触し、64号車が破損によりコース上で止まってしまい、これを回収するためにFCYが出されました。NSXラストランながらも、64号車は悔しい結果に終わってしまいました。

「FCY」が掲示されるコース
フロントを損傷した#360 RUNUP RIVAUX GT-R

 このFCYのタイミングも活用し、最後の撮影スポットと決めていたV字コーナー~ヘアピン進入の区間へと向かいました。
 そしてこのタイミングで雨が降り始めて来ました。今回のレースでは、度々小雨が降りチームとドライバーを悩ませていましたが、この終盤で降ってきた雨はそれよりも大粒で、レースに混乱をもたらすと感じました。私も念押しで合羽を着て、カメラにもレインカバーをかけて撮影に向かいました。

V字立ち上がりの#23 MOTUL AUTECH Z
ヘアピンに向かう#16 ARTA MUGEN NSX-GTと#96 K-tunes RC F GT3
ブレーキング中の#7 Studie BMW M4

 レース終盤に降った雨は、トップを走行していた#3 Niterra MOTUL Zにスピンという悪夢をもたらしました。これによって2位を走っていた#36 au TOM'S GR Supraがトップになり、チャンピオン獲得を確実なものにしました。
 そして、チェッカーフラッグが振られ、レースは終了。GT500は#36 au TOM'S GR Supraが優勝、GT300は#88 JLOC ランボルギーニ GT3が優勝という結果になりました。
 そしてそして、シリーズチャンピオンもこのレースで決定しました。GT500クラスはレースの優勝も果たした#36 au TOM'S GR Supraの坪井翔/宮田莉朋がチャンピオンに、GT300クラスは#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰がチャンピオンになりました。

#36 au TOM'S GR Supra
#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

 そして、ラストランを迎えた立川祐路選手も無事にチェッカー。チェッカー後の1周ではファンに手を振りながらゆっくりと帰っていきました。

立川選手の駆る#38 ZENT CERUMO GR Supra

15:30頃 コースウォーク・パルクフェルメウォーク

 レース終了後には、ついさっきまでレースをしていたレーシングコースに入って歩くことのできるコースウォーク、レーシングマシンを間近で見れるパルクフェルメウォークが実施されました。普段は画面越しに見ているレーシングコースを歩いているというのはなんだか不思議な体験でした。

90度コーナーにて
縁石も踏めちゃう

 ホームストレートでは、レースを終えたマシンを並べてパルクフェルメウォークが実施されていました。マシンには戦いの跡ともいえる傷や汚れがまだ残っており、ついさっきまでレースを走っていたことを感じさせます。

パルクフェルメウォークの様子
ボンネットにも汚れが…

16:00頃 グランドフィナーレ

 最後のイベントとして、全ドライバーが登場し、グランドフィナーレが行われました。私は端っこの方にいたので全体を見ることはできませんでしたが、#4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝選手、片岡龍也選手がギリギリ見えました。

ファンに手を振る片岡選手

 イベントの終盤にはドライバーからファンへのプレゼント投げタイムが行われ、各チームのグッズが放出されました。キャップとかが多かったと思うのですが、一部チームからはぬいぐるみや枕が投げられていました。
 最後は銀テープを発射して華やかにイベントが締められました。

フラッグ越しの銀テープ

19:00頃? 宇都宮到着

 帰りもバスに乗って宇都宮へ。帰り道は行きほど渋滞に巻き込まれず、思ったよりスムーズに帰れました。ただ、疲れがドッと出てしまったのか、30分ほど完全に意識を失う寝落ちをしていました。あんな落ち方したの久々です。
 宇都宮到着後は簡単にご飯を食べ、電車に乗って帰りました。なんだかんだで無事に帰宅できたので良かったです。

おわりに

 というわけでSUPER GT2023Rd.8もてぎに行ってきました。まずは、初めてのもてぎを無事に楽しめて良かったなと思います。欲を言えば、NSXのデモランとか展示車両をもっとゆっくり見たかったなと感じますが、まあこの辺は次回以降に活かす反省点だと思うことにします。
 レースとしては、ラストランとなった立川選手、NSX-GT、ミシュランタイヤ(GT500)の活躍を見れたので満足しています。結果自体は悔しいものだったと思いますが、それでも最後までアツい走りを見せてくれました。

ありがとう 立川祐路
ラストランのNSX-GT(#8 ARTA MUGEN NSX-GT)
ラストランのミシュランタイヤを履く#23 MOTUL AUTECH Z

 そして最終戦ということもあり、チャンピオン決定の瞬間に立ち会えた喜びもありました。GT300はチームとして初めてのチャンピオンとなった#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがチャンピオンに、GT500は2021年以来の#36 au TOM'S GR Supraがチャンピオンに輝きました。特に36号車の宮田莉朋選手は、これでSUPER GTとSUPER FORMULAという国内カテゴリーのダブルチャンピオン(いわゆる国内2冠)を達成しました。自分と近い年代の選手がこうして活躍しているのを見ると、本当に誇らしく思います。改めて、チャンピオンを獲得したチーム・ドライバーの皆さん、おめでとうございます!
 一方、私の最推しチーム#4 グッドスマイル 初音ミク AMGは、今シーズンを通して表彰台を獲得することが叶わず、2011年から続いていた表彰台獲得の連続記録が途絶える結果となってしまいました。しかし、第4戦の富士で6年ぶりのポールポジションを獲得するなど、強さを見せていたとは思います。この悔しさを来季のチャンピオン奪還という形で晴らしてほしいと思います。

#4 グッドスマイル 初音ミク AMG

 以上で私のレース観戦記を終わりにしたいと思います。またレースを観に行ったときには記事を書いていきたいと思っていますので、そのときはまたよろしくお願いします。
 ここまで読んでいただきありがとうございました!次は何処かのサーキットでお会いしましょう!

次のサーキットへ!


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