やっぱり悲しいもんは悲しい

存在がいなくなってしまって、こんなに声を上げて号泣したのは、実家の猫がいなくなってしまって以来、人生二度目だなと思う。


ちょっとずつ頑張っているし、平気になってきている気もする。でもいまだに毎日泣いてしまう。仕事にはもちろんちゃんと行っているけれど、職場に足を踏み入れるその時までチバの歌声を聴き、休憩に入るとイヤホンをしてチバの歌声を聴き、退勤してもチバの歌声を聴き。帰宅するとハイネケンかバドワイザーから晩酌を始める。タバコはもちろんアベに思いを馳せ吸い始めた赤マル。
今はまだ、チバ以外の歌声を聴く気になれない。
チバがいない世界に慣れたくもない。


昨日はとんでもなく久しぶりにドクターマーチンを履いた。高三の時にお年玉で買った。ミッシェルに憧れて。


愛してるって、なかなか言えないんだ。愛してると言えるのは、猫と母と、ヒーローたちに対してだけ。愛を口にするのは、覚悟が必要だと思う。

宮本浩次、甲本ヒロト、峯田和伸、チバユウスケ、アベフトシ
五人が私にとってのスーパーヒーローだった。
チバはその中でも、「ロックスター」が似合う男だった。


だった。なんて過去形使いたくなかったな。バカだから戻ってくるって心の底から信じてたし、思い込んでたよ。


しばらくはチバの話ばかりしてしまう気がする。少しずつ頑張るからさ。
たくさん助けてくれた。力をくれた。今もそう、力をくれる。ただチバがもうその喉を鳴らして歌うことがないこと、ギターを弾くことがないこと。それがただ悲しいだけ。肉体がもういないこと。悲しい。



愛してる、チバユウスケ

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