「文庫本を狙え!」星取表〜『文庫本宝船』以後の
『文庫本宝船』を読み終えたのが4月30日。この後の分の「文庫本を狙え!」は、緊急事態宣言が解除されたら、図書館で「週刊文春」のバックナンバーに当たろう、と思った。
それまでに、せめて、お題本をチェックする方法はないだろうか?と考える。
週刊文春のWebサイトで目次だけでも読めるのでは? と見てみたが、目次にお題までは記載されていなかった。
次に、Dマガジンで「週刊文春」のバックナンバーを調べればよかったのか、と気づいたが、過去3カ月分しか残っていなかった。
やはり、図書館、それも地元の、じゃなくて(地元の図書館は、週刊誌は半年分しか保管されないらしい)、過去4年分のバックナンバーを持っている図書館に行くしかないかと諦め始めたところで、一応、google先生に聞いてみるか、と検索してみたら…。
YokoiMoppoさんという方のブログ「Hatena::Diary」に書籍化されていない分も含めた全「文庫本を狙え!」の全お題がUPされていた。そこで、書籍化されていない2016年4月7日号以降のお題から、所持している書名を探してみた。結果は、9/170。
高橋克彦『浮世絵鑑賞事典』(角川ソフィア文庫)★
虫明亜呂無著・高崎俊夫編『女の足指と電話機』(中公文庫)
久保田万太郎『浅草風土記』(中公文庫)
中野翠『この世は落語』(ちくま文庫)★
吉田健一『父のこと』(中公文庫)
獅子文六『ちんちん電車』(河出文庫)★
松井今朝子『師父の遺言』(集英社文庫)★
大庭萱朗編『田中小実昌ベスト・エッセイ』(ちくま文庫)
草森紳一『随筆 本が崩れる』(中公文庫)
★をつけたのは、元本を所持しているもの。
『ちんちん電車』は、我が家にあるのは2006年4月20日発行の初版だ。なぜ、2017年に取り上げられたのだろう?と思ったら、新装版が2017年10月5日にでていたのか! 新装版はカバーが違うだけなのか? それとも他にも違いがあるのか? 気になる。
そのほかに、本屋で見るたび、買おうかどうしようか迷っていた本が、8冊。
神崎宣武『聞書き 遊廓成駒屋』(ちくま文庫)
群ようこ『老いと収納』(角川文庫)
塚原渋柿園著 菊池眞一編『幕末の江戸風俗』(岩波文庫)
ラフカディオ・ハーン著 池田雅之編訳『小泉八雲東大講義録 日本文学の未来のために』(角川ソフィア文庫)
東海林さだお『ガン入院オロオロ日記』(文春文庫)
田村隆一『詩人の旅 増補新版』(中公文庫)
エドウィン・O・ライシャワー著 國弘正雄訳『ザ・ジャパニーズ』(角川ソフィア文庫)
そして、こんな本が出ているのを知っていたら、買ったのに!という本が、5冊。
中野三敏『写楽 江戸人としての実像』(中公文庫)
澁澤龍彥他『若冲』(河出文庫)
小沢信男『ぼくの東京全集 1951−2016』(ちくま文庫)
文藝春秋編『泥水のみのみ浮き沈み 勝新太郎対談集』(文春文庫)
嵐山光三郎『漂流怪人・きだみのる』(小学館文庫)
未単行本化リストの中に、いくつか意外なタイトルがあった。
江戸川乱歩『明智小五郎事件簿Ⅰ D坂の殺人事件|幽霊|黒手組|心理試験|屋根裏の散歩者』(集英社文庫)
北方謙三『十字路が見える』(新潮文庫)
加藤貴校注『徳川制度 補遺』(岩波文庫)
エルモア・レナード『オンブレ』(新潮文庫)村上春樹訳
特に、坪内さんと北方謙三やエルモア・レナードというのは、結びつかないな…と思って、調べてみた。
『十字路が見える』は、
十字路。それは人生に次々と現れる――。未来が見いだせなかった若き日。新たな可能性に賭けた三十代。そして求めに応じ、ひたすらに小説を書き続けた日々。苦しいとき哀しいとき、寄り添ってくれた音楽、映画、酒。心に刻まれた異郷での体験。我が国を代表する作家が、人生の豊穣と黄昏を軽妙に奥深く綴り、親愛なる読者にエールを送る。迷える男たちよ、ここに君の北極星が輝いている。 https://www.shinchosha.co.jp/book/146415/
と、版元のウェブサイトにあった。少し腑に落ちた。
『オンブレ』は、
村上さんが愛読し、日本にも熱烈なファンを持つミステリー作家エルモア・レナード。1984年『ラブラバ』でエドガー賞最優秀長篇賞、1991年“Maximum Bob”で第一回ハメット賞、1992年にはアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。レナードはアメリカを代表するミステリー作家の一人ですが、レイモンド・チャンドラーの長編をすべて訳し終えた村上さんが真っ先に取り組んだのが、このレナード作品でした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/220141/
とある。文中の「村上さん」というのは、村上春樹のこと。
エルモア・レナードといえば、そうか「ジャッキー・ブラウン」か! なんとなく、繋がった。
結局、全部合わせても22/170。私の興味の範囲は、まだまだ狭いし、新刊への目配りもできていないことを痛感。その原因の一端は、近年、ネット書店で本を買うのがデフォルトになっていたため、本と巡り会うチャンスが減っていた(もちろん、それだけではないのだけれど)。
本には、本屋さんで実物に対面しないと出会えない本が、たくさんある。気兼ねなく、本屋さんでの立ち読みやハシゴができるようになるのは、いつのことやら…。
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