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「流白浪燦星」(ルパン歌舞伎)
2023/12/25月
古典の趣向をあちこちにちりばめられた新作歌舞伎。なのだけれど、新作らしさ、というか斬新さ、というか、そういうものはあまり感じられなかった。
楽器編成と音響(主にPAの使い方)、照明などもっと冒険した方が良かったのではないか?
場面転換ももっと緩急をつけた方が良いのでは?
せっかく笑三郎を敢えてニンではない立役にしたのに、その辺もうまく活かされていたとは思えなかった。腕のある役者さんなので、ちゃんと役のキャラには寄せていらしたけれど、もったいないな、というのが正直なところ。
千穐楽ということで、カテコで最後の場面に出ていた5人が一人一人挨拶されたけれど、尾上右近と猿弥ぐらいは出て欲しかったな(ま、いろいろ事情があったのかもしれないけれど)。
楽しく見られたのはまちがいないのだけれど…。
新作歌舞伎の難しさについて、改めてかんがえさせられた。