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トコヨノモリでチェロのライブ配信、PAしたよ。

そいえば夏前から音と明かりを作り込んできたモリ、熱気ムンムン撮影した牡丹灯籠も無事に配信されて、竹内くんが2年もの歳月を丹精込めたトコヨノモリも少しずつ稼働してきています。
そして先日は、作曲家の古後公隆(こごきみたか)さんをお招きして、チェロとモジュラーシンセ演奏のライブ配信も行われました。

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今年はやっぱり新型コロナウイルスの流行により、観客を伴わない配信公演が増えました。僕自身も配信撮影のための音声収録を請け負って、いろんな劇場でガンマイクを立てたり、ミックスをしたり、整音したり(ついでにカメラ回したり)。DVD用の事後編集を前提とした普段の音声収録とは、かなり違ったアプローチで毎回まだまだ試行錯誤ばかりです。

そんな中で担当することになったトコヨノモリ初の音楽ライブ、の、しかもライブ配信。普段ならその演目の音響さんがいて、そこからラインをもらったり、ガンミックスをもらったりで、わりと撮影側に専念できるのですが。今回は生演奏のPAをしながら、それをライブ配信に流すところまで、すべてを一人で行うとのこと。。
というわけで音響ブースですが、↓こんな感じになりました。

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左のミキサーが、チェロやモジュラーシンセ演奏、あと大事なトークをまとめるPA卓。真ん中が会場モニタースピーカ用のアンプ(まあパワードミキサーなんですが)。そして右のミキサーが配信と同時に、後であらためてマスタリングする時用にマルチトラック録音をしてくれる、レコーダー兼ミキサー。
今回は音楽ライブの生配信ということで、生演奏にPAの空気感も乗せる目的から、オンマイクだけではなく、ガンマイク↓で拾った会場のエアーも、録音用のミキサーに立ち上げて、混ぜ込んでいました。

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肝心のチェロ収録には AKG の C414 を使いました。楽器間近のオンマイクと、ななめ上からのアンビエンスに、2本のマイクを使いました。

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そして、生配信をやってみてですが。クールなお二人のトークなので、わりと声が控えめだったりでマイクのレベル管理にやや手間取ったり、チェロとモジュラーシンセの音の作り込みが、演奏中にだんだんと煮詰まっていったりと。音響さんとしての課題もわりと残ったりで、なかなか思い出深いライブになりました。

・アーカイブは、まだまだ観られます。

のちのちのマスタリングを考慮して同時録音をしていたので、また少し後で音源の公開などはあるかもしれませんが、ひとまず生配信そのままを少しだけ修正したバージョンが、以下よりご覧になれます。

トコヨノモリ×LIVE (古後公隆さん)
https://www.youtube.com/watch?v=i3vLJhPD8ig&t=5427s

・またやろうよ

わりと何もかもが初めてだった、トコヨノモリ × LIVE なのですが。要素自体はかなり豊かで、過ごす時間も楽しかったので、また機会があればやろうという事になってます。
もし良かったら、トコヨノモリの公式ツイッター↓などチェックしてみてください。
https://twitter.com/tokoyo_mori

夏の間は足の踏み場もなかったモリですが、綺麗さっぱり片付けられて、最近はおしゃれノスタルジー空間になっています。↓の背中は撮影の飯坂くん。

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照明の渡辺さんは残念ながら別現場がかぶってましたが、事前にLEDを増強して、素敵なシーンをたくさん組んでくれました。そいえば古後さんと渡辺さんが同じ大学に通ってたという事後情報も、個人的にはオモローー、、!て感じでした。

というわけで、今回は古後さんの持ち込んできた釜揚げシラス丼のようなモジュラーシンセの写真でお別れしましょう。僕もまだまだ音響道に精進しなきゃ。それでわーーー

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