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環境を変える人であれと炭治郎は教えてくれる【鬼滅の刃-柱稽古編】

鬼滅の刃柱稽古編は、昨今の漫画にしては珍しく修行する様を入れている。

彼らは技を訓練するシーンなどは少なめであり、基本的に本来備わった能力が開花していくのを旨とする。

でも最終局面前はさすがに修行編を必要とした。

アニメではアニオリのシーンを増やすことで、漫画では物足りなかった層に新たなメッセージを与えようと作ってる。


あらすじ

柱稽古へ―― 鬼殺隊最強の剣士《柱》と鬼殺隊士たち。 来たる鬼舞辻無惨との決戦に向け、《柱稽古》開幕。 それぞれの想いを胸に、 炭治郎と柱たちの新たなる物語が幕を開ける。

受け継いだものは次へ繋げ

今シーズンのコピーとして、想いを繋ぐとある。

1話にて冨岡義勇が柱稽古に参加しない旨を語り、「俺はお前たちと違う(言葉たらず)」と言い放ち自宅に帰った。

これはお前たちと違って、わたしには柱の資格がないから稽古つける身分にない。

という話だ。

他の柱からは強情な風に受け取られてるが、彼は全く自信がなかったのだ。

2話にて炭治郎が彼の家を訪れて、しつこく付け回すことで初めて本音を語る。

鱗滝の元で出会った同い年の錆兎と仲良くなり、共に修行に励み、最終選別に臨むが彼は逃げ回った後に生き残る。

その年で死んだのは錆兎だけで、彼の方が柱になるべきだと思っていた。

炭治郎と話す中で、死を選ぶことは姉や親友への裏切りであることを思い出す。

また、自分がどうではなく受け継いものを繋ぐべきであると考え直す。

自分は鬼を倒せなくても、次の誰かか倒すための情報を引き出すために戦う。

自分で終わりにさせてはいけないと。

我々も自分なんてダメだと思うことはあるが、各が受け継いできた何かがある。その何かを顔も見えない次の誰かに繋ぐ。そのために生きると思えたら孤独ではなくなる。

そう炭治郎が教えてくれる回だった。

環境を変える人であれ

3話から炭治郎が稽古に参加して、一般隊士と同じように鍛え始めてる。

基礎体力訓練で止まっていた隊士たちには圧倒的な力を見せて、かつ元柱にも負けなかった。

この点から彼らが鬼を倒せなくても、炭治郎や柱ならどうにかしてくれるかもしれない。

変えられるかもと希望を持つことになる。結果的にほぼ全員が無限城で死ぬのだが、それも次へ繋ぐ行為だ。

次の稽古場でも彼の存在は環境を変えた。漫画だけの回想で、柱稽古のシーンがあるのだがそれがアニメでは補完されていた。

他人をむりやり変えるのではなく、いるだけで環境が変わっていく存在であれど炭治郎は教えてくれた。

とりあえず5話の段階で気になった点でした。

たぶんお館様のアレがラストだと思うので、その時にはお館様は象徴でしかない話もしたい。

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