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ドメイン移管とサーバー移管の違いと対応方法

私がWEB業界で仕事を始めたばかりの頃、一番苦しんだことのひとつに「ドメイン移管」と「サーバー移管」がありました。

小さな職場だったので、教えてくれる人もおらず、自分で調べたり、各所に電話して聞いたり、メールで問い合わせたり、しながら対応したのですが、当時は手探りでしたので、果たして正しい対応だったのか、よく分かっていませんでした。

そんなWEB初心者にも、お仕事としてWEBに関わるのであれば、是非とも覚えておいて欲しい「ドメイン移管とサーバー移管の違いと対応方法」をご紹介していきたいと思います。

ドメインとは?

ここでの例として、https://web-monogatari.net/ がURLとしてお話していきます。

このURLのうち、「 web-monogatari.net 」がドメイン名になります。

これは、インターネット上の住所に当たります。

ドメイン名は、ホスティングサービス独自で割り当てられるものと、自分で自由に取得できる「独自ドメイン」があり、独自ドメインを取得するには取得料金が発生します。

すでに取得されているものを取得することが出来ないため、早い者勝ちとなります。

ドメイン名について、もう少し解像度を上げて説明すると、以下のようになります。

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実際のこのサイトでは、wwwという部分はありませんが、この部分はホスト名または、サブドメイン名と呼ばれています。

netの部分は、トップレベルドメインと呼ばれ、あらかじめ用意されているものから選んで取得することになります。

トップレベルドメインは、それぞれ正式な意味を持っており、信頼性が変わってくる場合があります。

信頼性の高いトップレベルドメインは、当然ながら取得にかかる費用は高くなる傾向にあります。

トップレベルドメインについては、別の機会で詳しく説明したいと思います。

ドメイン移管について

独自ドメインは、お名前.comやバリュードメインなどのドメイン登録サービスを利用して取得します。

これらのドメイン登録サービスを利用するにはユーザー登録する必要があり、そのユーザーがドメインの管理者となります。

ドメイン移管とは、ドメイン管理者を他の管理者に受け渡す作業ということになります。

移管手順を簡単にまとめると、

 1. 移管先が移管申請を送る
 2. 移管元に承認通知が届く
 3. 移管元で承認する

これで移管が完了します。

お名前.com同士、バリュードメイン同士の場合などは、アカウント付け替え作業という手続きになります。

また、ドメインを移管する際には、ドメイン有効期限の残日数が少ないと移管できない可能性があります。

ドメイン管理業者(お名前.comやバリュードメインなど)によってバラツキがあり、2週間前〜30日前を切ると、移管できなくなる可能性があるため、遅くとも1ヶ月前くらいには、手続きを行った方が間違いありません。

サーバーとは?

ここで言うサーバーとは、ホスティングサービスを行なっている、「WEBサーバー」のことを指します。

エックスサーバー、CPI、さくらインターネット、ヘテムルなどのサービスがあります。

一般的には、レンタルサーバーと呼ばれるので、聞いたことのある方も多いと思います。

レンタルしたサーバーにHTMLや画像などのデータをアップロードすることで、制作したWEBサイトを公開することができます。

分かりやすく、噛み砕いて説明すると、

サーバー = マンション
レンタル領域 = 部屋
アクセスパスワード = カギ
データベース = トランクルーム

をイメージしていただけると、理解しやすいと思います。

サーバー移管について

サーバーを移管する場合は、いくつか手順を踏む必要があります。

この手順を間違えると、現在運用しているWEBサイトが表示されなくなってしまうなどの致命的な不具合が発生してしまいます。

ここで簡単にまとめると、以下の流れになります。

 1. 現行サイトのHTMLデータ等をバックアップ(FTP接続など)
 2. 移管先に独自ドメイン追加
 3. 移管先にバックアップしたデータをアップロード
 4. ネームサーバーを切り替える

WordPressなどのCMSを使用している場合は、データベースも移行する必要があります。

また、メールアドレスも設定が変更になるので、現行サーバーで使用しているメールアカウントをあらかじめ確認しておく必要があります。

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