オイリュトミーレポート 春を動く
また新しい春がやってきました。この日のオイリュトミーは、新学期が始まり、バタバタしている人が多い中、いつもと同じ、天と地の間、左右上下のまんなかに自分が立つことからはじまります。
まっすぐに立つ。
背筋をピンと伸ばして気を付けの姿勢、、ではなくて。
人が「まっすぐに立つこと」ってなんでしょうね。本当の意味で「まっすぐに立つ」とは。
本当にオイリュトミーは立つこと、ただ立つことや歩くこと、そこに私たち一人一人の意識をむけていくことをします。
この日は毎回やっている動きを、丁寧にすこしやってみました。
「歩くこと」
ただ歩くことをここまで丁寧にゆっくり意識することは普段しませんよね。先生と一緒に足を上げて、運んで、降ろす、体重移動、じっくりじっくりやりました。
そして、今までやってきた「魔王」、、、は、ちょっと休憩です。春ですしね、魔王って、、ちょっとね。また、寝かせておいてから、やりましょうということで。
そして、「雲をつらぬき輝く者」という詩を動きました。
それは 雲を貫き 輝く者、
彼は 貫き 輝く、
彼は 貫き 太陽となる、
彼は 貫き 燃える、
彼は 貫き 温める、
私をも また。
なぜだか、この詩とともに動くオイリュトミーは気持ち良いです。
「雲をつらぬき輝くものとは、なんでしょうね。」と先生。また宿題です。
答えはすぐには出てきません。それぞれ、きっと生活のふとした中で、そういえば、「雲を貫き輝く者ってなんだろう」と考えるのだと思います。
そして、新しい4つの動きを4人で。
はじめは動きについていくので精一杯でしたが、だんだんと4人が全体でどんな風に動いているのかが見えてきます。
そこで、先生の謎かけ。いや問いかけ。
「これは何の動きでしょう?」
全員 「???」 「でも、わたしはこれ好きです。」「わたしはこの部分の動きが好きはすきやけど、ここは苦手。」「何かわからんけど、言葉にできんけど、知ってる気がする」「わたしは動きながら全体を見るのが難しいです。」などなどみなでシェアしつつ。
「もう一回やってみましょう。」
まだ、自分の動きにみな必死。
「みな、経験したことがあるのでは?これが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。」と先生。
ますます「???」
次に先生の詩の言葉とともに動き、
ようやくそれが 「春」 という動きだとわかりました。
ああ、そうだ。とみんな納得。
私たちが動いたのは、めくるめく春の動きそのものだったのです。ちょうど、今のこの季節そのものを、私たちは動きました。
次から次へと新しい命が芽吹き、花が咲き乱れ、チョウがひらひらと舞う。生命の息吹を感じる季節。また、新しいことにまだ慣れ親しむまでのちょっと地に足がつかない感じだったり、ひとところにとどまらない軽さだったり。
毎年いつも感じている 春 という感覚。
「春」というフォルムを、動く。ただ春の足どりを動く。
動くことで、腑に落ちる感覚ってまさにこのことだと思いました。
このオイリュトミークラスではみなの意見を聞く機会がたくさんあります。その人がその動きをしてどう感じるか、どこが好きでどこが苦手か。自分はこう思うが、他の人はこう思うとか。
それもとても面白く、心地よい時間です。
正解も不正解もなく、ただありのままの自分でいい。自分が感じていることとは他の人は全く逆だったり。新しい感覚で物事を捉え直すことができたり。わたしが理解され、あなたを理解することができる。そんな時間を大切にしていきたいです。
次回は
5月14日(火)13:00〜14:30
上岩出地区コミュニティセンターにて行います。
参加費 体験 3500円 1回 4000円
☆次回以降の開催予定日
6月4日
7月2日
9月10日
10月1日
10月29日 ←11月分として
12月3日
1月21日
2月4日
3月3日
興味のある方は、mitteno20@gmail.comまでお問い合わせください。
文:momo
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?