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子どもの友達作りで親ができること

幼稚園教諭時代に保護者の方からの相談で多かったことの一つに、

子どもがいつも1人で遊んでいるのですが大丈夫でしょうか?

お友達ができないみたいなんですがどうしたらいいですか?

私はママ友作りが苦手なんですけど、子どもの友達を作る為には頑張った方がいいですかね?

などなど、子どもに友達ができない、いつも1人で遊んでいるというお悩みがありました。

そもそも、発達の段階で友達と一緒に遊べるようになってくるのは3歳〜4歳頃から。なので年少さんくらいまでは1人遊びをしている方が主流なのです。

ですが、個人差が大きいのでもっと早い段階からお友達と遊んでいる子もいますよね。そういう姿を見ると焦ってしまう気持ちはよく分かります。

また、3歳〜4歳からお友達と遊べるようになるなら、年中、年長になった時にそろそろお友達と遊んだ方がいいんじゃない?と心配になってしまうこともありますよね。

私は、子どもが1人で楽しく遊んでいるのであれば、それはとても素敵なことだと思っているので、温かく見守ってあげてほしいなと思います。

自分で自分の好きな遊びが分かって、それに夢中になれるのってこれから成長する中で大きな力になると思います。1人遊びをつきつめて満足すれば、自然と外(友達)にも意識が向くものです。

そして、保育園や幼稚園に通っていれば、活動の中で自然と友達と関わり、友達と関わる楽しさや嬉しさ、時には難しさも身についていきます。

でも、お友達と遊んで色々な経験をしてほしい、仲良しのお友達と楽しく過ごしてほしい!と思うのは、子を思う親心でもありますよね。


そこで、親がママ友を作って子どもにも友達作ってあげなきゃ!クラスの子が行ってる習い事、うちも始めたら仲良くなれるかしら!と無理に張り切らなくて大丈夫!


子どもの友達作りは子どもに任せましょう。

その中で親ができることは子どもの好きな遊びを少し発展させてあげること。

子どもは素直なので、興味がある遊びをしている子のところに寄っていきます。

我が子が1人で遊んでいるところに、その遊びに興味を持った子が寄ってくる。

なのでもし、お子さんがお絵描きが好き!だったとしたら親子で色々な物を描いてみる。子どもの好きなキャラクターの絵を一緒に練習してみたり、手作りの絵本を作ってみたり。

お砂遊びが好きだったら、一緒にトンネル作って水を流してみたり、丈夫な泥団子を作るにはどうすればいいか研究してみたり。

ブロックが好きだったら一緒に大作を作ってみたり、折り紙が好きなら1枚で折るものだけでなく、2枚使って折る作品を作ってみたり。

我が子の好きな遊びを少し発展させてあげる。子どもも好きな遊びが広がっていくのは楽しいし、親が自分の好きな遊びを一緒にしてくれるのはとても嬉しいこと。

そんな充実した時間を過ごしつつ、子どもの好き!を深めてあげられると、保育園や幼稚園で我が子がその深まった大好きな遊びをすることで、自然と仲間がやってくる。

「なにそれ!どうやるの?」「楽しそう!一緒に遊ぼー!」
こうして一緒に遊んだ友達は大好きな遊びで繋がれるので仲良くなりやすいんですよね。

やっぱり何百人と子どもたちを見てきて思うのは、好きな遊びが一緒で自然と仲良くなった、遊びで繋がった友達関係はお互い楽しくのびのびと過ごせているなと感じます。

友達作りと書きましたが、友達は一生懸命作ろうとするものではなく気づいたらなっているものですよね。



読んでいただきありがとうございました!


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