【あやかし管理人】事情聴取/言い訳 第一話 おさん狐⑦

裕也『それで?』
高木『私の悪い癖で、出張で一晩遊ぶ女をさがしていたんです。そこで入ったスナックにその女がいました。美人で、気さくな頭の良さそうな。
自己紹介をして...それから、』
裕也『彼女に嘘の身の上を話して気をひこうとした。』
高木『はい、彼女と喧嘩して別れそうだから慰めてくれないかと。』
裕也『彼女は幸せな男女にしか興味を持たないはずなのに何故かあなたに引かれ、パニックになった。』
高木『私は彼女が店を終わるのを待って私のホテルで飲み直さないかと誘いました。』
要『狐は本当に好きになってしまった?と勘違いをして確かめるために誘いに乗った。』
高木『帰り際に、次はいつ会えると...
私は明日には東京に帰る事を伝えてました。東京に彼女は会いに来ると。私は、困り、咄嗟に別れたらこちらから連絡するからと嘘をつき帰りました。』
裕也『待てども来ない連絡に痺れを切らして、あなたを探しに彼女は大阪を飛び出した。』
高木『どうしましょう、来月、彼女と式をあげるんです。』
要『それがバレたら、本格的に邪魔されますよ』
高木『そんな...どうしたら』
要『自業自得...ですが、こちらも仕事なので、狐を説得して連れて帰りたい』
高木『申し訳ありません、できる限りのことはします。よろしくお願いします。』
裕也『高木さんのフィアンセも気をつけた方がいい。接触に来るでしょう。何かあったらすぐに連絡して下さい。』

※婚約者との接触 第一話 おさん狐⑧に続く

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