【あやかし管理人】気持ちと絆 第一話 おさん狐⑩

高木の婚約者『知ってるって言ったの』
女狐『はぁ?知ってて、何で⁉︎』
高木の婚約者『付き合い始めてからずっと知ってた。なんで、私とって悩んだくらい...いつも周りに綺麗な人がたくさんいて。昇さんも素敵で...』
女狐『・・・・・・。』
高木の婚約者『私、地味だし色々うるさいし...隣に並べるように必死になって、こんな私だけど、ちゃんと帰って来てくれてプロポーズもしてくれた。』
女狐『それだけ?』
高木の婚約者『私にとっては、それで充分幸せだけど...だけじゃない』
女狐『何なんよ、あんたを利用した浮気者やない、これからもずっと続くわよ。いちゃもん言うて、さよならした方があんたのためちゃう?』
高木『もう、しない!幸!信じてくれ!』
高木の婚約者『昇さん...あなたを待つのは私だけじゃなくなるの、だから...』
高木『⁈』
女狐『・・・・・・。』

要『おさん狐、ジブンが隙に入れない奴らもいる。戻るぞ』
女狐『あほみたい、言われんでも戻るわよ』

要『えげつない悪さまでいってへんから、厳重注意ぐらいやな』
女狐『大阪、戻ったらまたいいカモ探すわ』
裕也『はは...お手柔らかに』

高木『幸、本当にすまなかった、心を入れ替えて、2人に尽くすよ。』
高木の婚約者『次はないですから。』
高木『あ、ああ...わかった』

要『恋人のおらへん男、探してみたらどうや?』
女狐『しょーもない。それとも、あんたが相手してくれるん?
要『⁉︎』
女狐『冗談よ、ウチにも好みはあるわ』
要『どう言う意味だ⁉︎』
裕也『気をつけて帰れよ』
要『ああ、またな。今度は裕也が大阪に来いや』
裕也『仕事じゃないといいな』

裕也[要とおさん狐は帰って行った。確かに、男と女はわからない。もちろん、同棲同士も。まあ、大ごとな事件にならなくて良かった。]

【あやかし管理人】第一話 おさん狐 完

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