【あやかし管理人】※事情聴取 第一話 おさん狐⑥

裕也『初めまして、高木さん。お電話させて頂きました築城と申します。こちらは』
要『安田いいます。』
高木『あやかし管理人?』
裕也『私たちの存在は知っていますか?』
高木『噂ぐらいは耳にしておりますが、そのあやかし管理人さんが、私にどういったご用件でしょうか?』
要『あなたに会いに東京に来たあやかしがおりまして。』
高木『私に?そのあやかしは何用で私に会いに来たのですか?』
要『大阪に出張した際、1人の女と良い仲になりませんでしたか?』
高木『...... 。』
裕也『率直にいいまして、その女があやかしなんです。』
高木『⁉️』
要『女はこさん狐(きつね)と言うあやかしで、人間の美女に化けては妻や恋人のいる男を誘惑し、痴話喧嘩なんかが大好物な女狐なんです。』
高木『...... 。』
裕也『あなた、こさん狐に彼女と別れたら連絡すると...嘘をつきましたね。』
高木『一晩だけの行きずりのはずだったんですよ...』
※事情聴取/言い訳 第一話 おさん狐⑦に続く

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