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画面の重さと軽さ。誰のために描くのか。
近年は画面の軽い、脳に負担をかけない漫画が求められているという話を聞く。確かに、SNSでバズる漫画も、メジャーな人気漫画も、その画面は軽やかで見易いものが多い。現代人は多くの情報に翻弄され、疲れている。故にオフの時に読む漫画で、脳に負担をかけたくないのだろう。
だが、自分が読みたいのはそういうのじゃない。リビドーに満ち溢れた濃い画面を作りたいのだ。
そもそも、プロとして何かに連載している訳でもない自主制作を、自分がやりたいようにやらずにどうするのか。誰かにやれと言われて始めた事では無い。『仕事じゃ無いんだ、本気でやれよ。』という名言もあったな。
この漫画制作はいわば私闘だ。逃げ続けた半生にけじめをつけるために描いている。その先はまだ殆ど何も考えていない。
漫画は4話構成で、食う為の仕事を続けながらだと、描き終わるのに2年はかかりそうだ。描き終えたら何かに応募しようか、出版社に持ち込んで編集者の意見を聞いてみようか、色々やれる事はあるかもしれないが、そんな事は今考える事では無い。
何せ一話目を描いただけでは完成とは言えない。全て描き終えた後で評価を下されたい。
長期戦は得意な方だと思う。自分の取り柄と言えば執念深さと忍耐力くらいのものだ。
描き続ければ終わりは来るし、何かしらの道は示される。但し本気でやる事が大前提だ。
誰が為に描くのかって、己の為に決まっている。
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