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【日本標準産業分類】ウチってどこに分類されるの?【特にIT系】

今月は小規模事業者持続化補助金とものづくり補助金の締切月なわけですが、補助金申請を行うときに記載が必要な「日本標準産業分類」。

宿泊業や飲食業を営んでいる事業者であれば比較的分かりやすく分類されてたりするのですが、我々も属するIT関連事業者が該当する情報通信業は似たような分類があり、「Saasやってるウチってどこなんだろう」と迷う方も多いのではないでしょうか。

個人的に迷うところ

IT関連事業者で個人的に分かりにくいと思ってるのは下記です。
(数字は業種コード)

3911 受託開発ソフトウェア業
3912 組込みソフトウェア業
3913 パッケージソフトウェア業
3921 情報処理サービス業
3922 情報提供サービス業
4011 ポータルサイト・サーバ運営業
4012 アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ
4013 インターネット利用サポート業

図にするとこのあたり。

情報通信業の説明もコチラで補足してくれていますが、全部見ていくの大変…というのもあるので、例も併せて説明したいと思います。
※例で出す会社は複数事業展開されているところも多くありますが、あくまでイメージしやすくすることを目的に例として挙げていますので、ご了承ください。

3911 受託開発ソフトウェア業

細分類の説明:顧客の委託により,電子計算機のプログラムの作成及びその作成に関して,調査,分析,助言など並びにこれらを一括して行う事業所をいう。
事例:受託開発ソフトウェア業;プログラム作成業;情報システム開発業;システム開発コンサルタント業;システムインテグレーションサービス業

出典:総務省統計局:e-Stat

受託開発という名前の通り、クライアントから依頼されてシステムを開発する事業者ですね。
NTTデータ、野村総合研究所、SCSK、TISなどが該当します。

3912 組込みソフトウェア業

細分類の説明:情報通信機械器具,輸送用機械器具,家庭用電気製品等に組込まれ,機器の機能を実現するためのソフトウェアを作成する事業所をいう。
事例:組込みソフトウェア業

出典:総務省統計局:e-Stat

事例:組込みソフトウェア業・・・

それ、事例じゃないですやんってツッコミもありますが、パソコンやスマホ、家電製品といった電子機器に組み込まれたソフトウェアを開発する事業者のことです。
Skyや横河電機、SOLIZE、富士ソフトなどが該当します。

3913 パッケージソフトウェア業

細分類の説明:電子計算機のパッケージプログラムの作成及びその作成に関して,調査,分析,助言などを行う事業所をいう。
事例:パッケージソフトウェア業

出典:総務省統計局:e-Stat

だから事例を教えてくれー!!
これは特定の業務に必要なコンピューターソフトをひとまとめにして提供する事業者のことです。
日本オラクルやトレンドマイクロ、オービック、ジャストシステムなどが該当します。

3921 情報処理サービス業

細分類の説明:電子計算機などを用いて委託された情報処理サービス(顧客が自ら運転する場合を含む),データエントリーサービスなどを行う事業所をいう。
事例:受託計算サービス業;計算センター;タイムシェアリングサービス業;データエントリー業;パンチサービス業

出典:総務省統計局:e-Stat

ITシステムを問題無く利用できるように開発~運用を行うのが情報処理サービス業であり、身近なところでは電子マネー決済などで活用されるシステムの開発や保守、運用などを行う事業者のことです。
いわゆるSIerが多く該当し、富士通やNEC、日本ユニシスなどが該当します。

3922 情報提供サービス業

細分類の説明:各種のデータを収集,加工,蓄積し,情報として提供する事業所をいう。
事例:データベースサービス業(不動産情報,交通運輸情報,気象情報,科学技術情報などの提供サービス業)

出典:総務省統計局:e-Stat

不動産情報や交通情報、気象情報といった各種のデータを独自に収集、加工、蓄積し、情報として提供する事業者のことであり、事例として記載があるようにデータベースサービス業が当てはまります。
例えば不動産情報でのレインズや、気象情報でのウェザーニュースなどが該当します。
(ポータルサイト等も運営していますが情報提供サービスも行っているという意味で記載しています)

4011 ポータルサイト・サーバ運営業

細分類の説明:主としてインターネットを通じて,情報の提供や,サーバ等の機能を利用させるサービスを提供する事業所であって,他に分類されないものをいう。広告の提供を目的とするものや,サーバ等の機能を主として他の事業の目的のために利用させるものは,本分類には含まれない。
事例:ウェブ情報検索サービス業;インターネット・ショッピング・サイト運営業;インターネット・オークション・サイト運営業

出典:総務省統計局:e-Stat

これはタイトルそのままで、ポータルサイトやサーバーを運営している事業者のことですね。
ヤフーや楽天、メルカリ、エックスサーバーなどが該当します。

4012 アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ

細分類の説明:主としてインターネットを通じて,音楽,映像等を配信する事業を行う事業所であって,他に分類されないものをいう。
事例:ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ);ウェブ・コンテンツ提供業(電気通信役務利用放送に該当しないもの)

出典:総務省統計局:e-Stat

ASPとありますが、いわゆる多くのSaas事業者がここに含まれるものと考えます。
freeeやマネーフォワード、SmartHR、Sansanなどが該当します。

4013 インターネット利用サポート業

細分類の説明:主としてインターネットを通じて,インターネットを利用する上で必要なサポートサービスを提供する事業所をいう。
事例:電子認証業;情報ネットワーク・セキュリティ・サービス業

出典:総務省統計局:e-Stat

電子認証業は、主にインターネットを通じて送受信される情報についての電子署名が、本人であることを証明するなどの業務です。あとはサイバーセキュリティ関連も含まれてきますので、クラウドサイン(弁護士ドットコム)やドキュサイン、サイバーセキュリティクラウドやサイバートラストなどが該当します。

まとめ

個人的にもこうやってまとめてスッキリしてきました。
自社がどこに属しているんだろうってことに時間を費やすことなく、効率よく申請作業が進む一助となれば幸いです。
また、当社サービスではその他要件確認などをオンラインで確認しながら申請書作成ができますので、ご関心を持っていただいた方は見ていただけると嬉しいです。