出産体験記-おしるし-
それは38週2日の夜のこと。
いつものようにベッドに入るものの眠れない…。
私はもともとかなり寝付きがいい方なのですが、妊娠後期は本当に眠れなくなりました。
寝付きも悪い上に、夜中に何度も目が醒める。
一度醒めてしまうと再度また寝るまでに時間がかかる。夜中にトイレに起きることもしばしばありました。
私はあまり足が攣ったり浮腫んだりということはなかったのですが、辛かったのは坐骨神経痛です。
お尻のあたりにナイフを刺されたかのような鋭利な痛みが走るのです。病院で相談しても、産めば治ると言われるだけ。
坐骨神経痛のせいで起き上がるたびに涙目、寝返りを打つこともできず、抱き枕を抱いてずっと同じ姿勢で寝るしかありませんでした。
でもこの日はそれだけではなかったのです。
とにかく胎動が激しい。
一人で運動会でもしてんの!?というくらい、とにかくグニョグニョグニョグニョ動いているのです。特にスペースのない骨盤あたりで激しく動かれると痛いし、いつもは数分で収まる胎動がかなり長く続きました。
そして翌朝、38週3日。
トイレに入ると、下着に少量の血液が付いていました。
これってもしかしておしるし…?
と思い、すぐにグーグル先生に聞いてみました。
おしるしというものがどういうものなのかという情報って、具体的にはあまりありませんよね。
私の場合、ほんの少量の血液でした。
なのでおしるしだという確信が持てませんでした。便秘気味でたまに固いのを無理やり出すと切れてしまい、ほんの少し血が出たりするので、もしかしたら痔かもしれない…。
とりあえずおりものシートを当てておきましたが、その後も出血が続くということはなく、おしるしっぽかったのはこの一回だけでした。
おしるしであってもすぐに出産になるというわけではないということは知っていたので、ドキドキはしたもののその日は予定通りにAクリニックのマタニティプールへ向かいました。
マタニティプールでは助産師さんに毎回心音を確認してもらうし、話も聞いてもらえます。
診察がない時に気軽に話を聞いてもらえるのは安心ですよね。
プールにはよく参加している週数の近い妊婦さんもいて、いつ来るかな〜なんて話をしていたのですがこの日は来ていませんでした。
…もしかして産まれた!?と思っていると助産師さんが「入院したよ〜」と教えてくれました。
インストラクターさんともプールで身体を動かした後そのまま産まれたっていう話も聞くし、来週のレッスンには来られないかもね〜なんて話をすると、やっぱりもう目の前に迫っているんだなと実感して心がザワザワしてきます。
プールの後に助産師さんに心音を確認してもらいながら、「出血はありましたか?」と聞かれたのですが、何を焦ったか「ないです〜」と答えた私。 (痔かもしれないと日和った)
「じゃあまだまだかな〜」と言われ、その日は帰宅。
夜になってお風呂に入ります。
当時はお風呂はいつも夫と入っていたのですが、まず先に私が入って身体や頭を洗い、浴槽に入った頃に夫が入ってくる…というスタイルでした。
そうすればのんびり湯船に浸かりたい私は夫よりも長く入れるし、あまり見られたくないケアも先に済ませてしまえます(笑)
でもこの時は湯船に浸かったもののすぐにのぼせてしまい、夫が入ってくるのと同時に出てしまいました。
脱衣所でへたり込む私(全裸)
な、何かがおかしい…その日は早めにベッドに入ることにしました。
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