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ビールを飲もう!

 僕はコンビニで缶ビールを買って公園で飲む。
 僕は一人。

 コロナ禍でお店がやっていなかった頃、僕は先輩とよく一緒に公園で飲んでいた。
 たくさん話しをした。
 出張が制限されて、仕事はうまくいっていなかった。
 コロナが明けたら巻き返そう、と色々な作戦を話し合った。
 だけどもその先輩は突然に亡くなった。
 僕と別れたあと、家に帰ることはなかった。遺体は帰宅途中の道端で見つかった。死因は心臓発作だった。

 何なんだ、この世の中は。
 僕は行き場のない怒りに包まれている。

 後任の担当者は、最悪だった。
 僕と先輩が築きあげてきたものすべてをぶち壊した。
 もう未来はない。

 僕は公園で一人で飲む。
 でも僕はひとりじゃない。

 先輩、僕と一緒に反撃しようぜ!
 僕らは決して負けない!

 ビールを飲もう!

おわり。

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