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「ねえ、その背中に背負っているものは何?」 と忠則は僕に訊ねた。 「ああ、これ、リュックサック的なもの」 と僕は答える。 「こんにちわ」 と僕の背中のものは言う。 「リュックサック的なものに挨拶されましたけど」 と忠則。 「気にしないでいいから」 と僕は言うが、「そういうわけに行かないだろうよ。説明しろよ」と言うので、僕は説明をする。 「愛子が「疲れた」って言うから、「じゃあおんぶしてやるよ」って冗談で言ったんだ。 そしたら、本当におんぶすることになって、それ
「お疲れ様」 と言って、彼女は僕に缶コーヒーを差し出した。 仕事で失敗して落ち込んでいた僕を励ますためだ。 僕は「ありがとう」と言って、缶コーヒーのプルタグを開けて、缶コーヒーを飲んだ。 ほんのささやかな優しさが嬉しかった。 「そう言えば、最近noteどう?」 と僕は彼女に尋ねた。 彼女はnoteを始めて、毎日更新をしていた。 「うん。なんだかなあ、って感じ。もうやめちゃおうかなって思ってる」 「僕は毎日読んでいるし、スキもしているよ」 「うん、ありがとう。でも