あなたのスキを数えましょう
「ねえ、好きって言って」
と彼女は言った。
「好きなんて、簡単には言えないよ」
と僕は答える。
「どうして?」
「だって本当に好きじゃないとさ、軽々しく好きなんて言えない」
「私のこと嫌い?」
「嫌いじゃないけど」
「じゃあ好きなんじゃない」
「そういうことじゃあ無いよ。嫌いじゃあないけど、好きって言うほどは好きじゃあない。どうでもいい」
「いいじゃない。あなたが私に好きって言ってくれれば、私は嬉しいんだから。私を喜ばせてくれればそれでいいの。だから私を喜ばせてよ」
「