優駿牝馬・オークス(2022)の振り返り

レース結果

18.スターズオンアース→2.スタニングローズ→8.ナミュール

予想結果

△→○→△で予想はずれ。
本命だったサークルオブライフは放馬した影響で、ゲート後ろの待ち時間が長くなり、テンションが上がりきってしまったようだ。もともとパドックでも少しテンションが高く見えたので、アクシデントがあるとなかなか厳しかった。また、スタートで自身も出遅れたようだが、アートハウスが横に飛んだ影響で、再後方からの競馬になってしまったのもなかなか運がない…。

レースはスタートが良かったニシノラブウインクが、後ろを少し離して逃げる展開。その後ろにパーソナルハイ、アートハウス、ラブパイローが続いた。ニシノラブウインクが5,6馬身離して逃げる展開だったものの、結果的にはスローペース。

勝ったスターズオンアースは桜花賞に続いての2冠となった。道中は外の7,8番手からで、距離延長になったものの、スムーズに折り合っていた。直線では外目に持ち出し、グングンと伸びて、上がり3ハロンは33.7秒とメンバー中最速。2400メートルを走り切る中でこの上がりタイムを出せるとなると、スタミナとキレを兼ね備えていることが証明された。もともと東京では強い競馬をしていただけに、大外枠も問題なく克服できた。外を回ってでも勝ち切る強い内容で見事な勝利。
ルメールのコメント通り、秋華賞でも本命候補になるだろう。

2着のスタニングローズ、私も対抗に推していたのだが、予想よりも強い内容だったと思う。道中は前に行った4頭を見る形で、5番手の内目を追走。Cコースの最終日だったので内側が荒れているのかなと思ったのだが、道中ではスタミナを温存できたのではないだろうか。直線入口では、少し早めに動いたアートハウスを尻目に、その後ろをピッタリと追走させ、しぶとく伸びた。スローの瞬発力を求められた競馬で、追い込み馬が上位を占める中、見た目以上に強い内容での2着だったことはこの馬のポテンシャルを証明した。こちらも、秋華賞でもいい競馬をしてくれるはず。

3着のナミュール、馬体重が示す通り、パドックでは少しばかり細く見えたのだが、前走よりもトモの動きが改善されていた。中間の調整でうまく行ったのだろう。桜花賞から中5週で、関東輸送ながらも±0kgで出て来れたことがその証拠。レースでは内の9番手からで、心配していた折り合いも平気そうだった。直線では、上位の馬とは異なり、内をつく競馬で追い込んできており、改めて馬のポテンシャルを感じさせてくれた。秋までは休養できるので、そこでの成長を期待したい。秋華賞は内回りで窮屈になる可能性があるためどうかだが、素質は再度評価できる。

馬券圏内以外では
4着のピンハイ。いままで、人気のない立場での好走が目立っていたために、フロック視されてきていたのだが、ここまでくるといよいよ本物。小さい馬だが、確実に末脚を使ってくるし、2400もこなしたとなれば素質は高い。1勝馬だが、重賞2着の賞金があるので下手なレースには出られないかもしれない。一旦休ませて成長を促したあとの競馬は楽しみを持てると思う。

5着のプレサージュリフト。相変わらずスタートが遅いので、そこはすごく気になるが、今回のレースでは二の足が効いて先行できた。レースの幅が広がったことには変わりないし、先行して掲示板まで残れたことはこの馬の強い所だろう。体系的にも2000メートルくらいまでの馬そうなので、適性距離で改めて期待したい。

6着のルージュエヴァイユ。最初にも書いたが、スタート後のアートハウスの横っ飛びをモロに受けた一頭。もともと後ろから行く馬なのだが、あれがなければ3,4着はあったのではないかという末脚を見せていただけに残念。長距離は問題なく合うしもう少し短くなっても問題ないので、秋に備えて成長してほしい。

7着のアートハウス。直前のコメントで、川田騎手が言っていように、左右のバランスが本物ではなかったようだ。それでも直線では見せ場を作ってくれたし、7着まで持ってこれたのはこの馬の秘めているポテンシャルが高いのだろう。予想でも書いた通り、秋華賞向きの馬なので、秋華賞では本命候補になりうる一頭。

最後に、本命だったサークルオブライフは12着大敗。調子は良さそうだっただけに、直前のアクシデントが痛かった。当日のテンションが少し高かったので、スタンド前発走もこの馬にとってはあまり良くなかったかも。この結果でもまだ見限れないのだが、秋華賞が合いそうでもない。。レース条件を見極めつつ買ってみたい一頭。

以上