世界一流のエンジニアの思考法

今月も本を読んだ。続けられるかわからないけど、読んだ本の感想と、得たものを記録してみようと思う。

経緯

2月はこの本を読んだ。購入したきっかけは社内掲示板にて自身が参加しているプログラムのリーダーがシェアしていたからだ。
部署は全く異なるが、社内でも有名な人で、その人がお勧めしている本はどんなことが書いてあるんだろうと思い、Amazonで少し見てみた。Microsoftで活躍しているエンジニアの方が書いているため、少し畑は違うが、自分にも吸収できるところがあるんじゃないかと思い、購入に至った。

所感

プログラマとして著者がどう考えているかだけでなく、仕事としてどうすると良いと思っているか、私生活はどうすると良いものになるか、その両方のバランスを世界一流とされているMicrosoftの人たちがどう考え、実践しているかが分かりやすく紹介されていた。日本とアメリカの対比では少し日本に対しての印象が自分と違うところもあった(自分が社会を今の会社でしか経験していないかもしれないが)が、概ね一般的な解釈で対比されていて、一般的にイケてるとされているアメリカの考え方を少しでも理解できたと思う。
最後の方に書かれていた、批判文化のところは共感できた。自分が選択して今の環境があり、これからも自分の選択で人生を形成していくことは、7つの習慣に通づるものがあった。

第1章 世界一流エンジニアは何が違うのだろう?

どの分野でも共通して基礎はかなり大事であると再度確認できた。つまらなく、蔑ろにされがちな基礎は疎かにすると多大なる生産性の損失につながる。逆に言えば、基礎が身についており、応用が効くようになると、かなり生産性が上がる。生産性が上がると、バリューが容易に出せるようになる。

第2章 アメリカで見つけたマインドセット

また、Be Lazyのマインドセットは今の仕事に完全適用するのは難しいが、できる部分はかなりあると思った。
・「望んでいる結果を出すために、最低限の努力をする」
・「簡潔さを目指す」
・「優先順位をつける」
・「長時間労働しないように推奨する」
・「会議は会議の時間内で効率的かつ生産的に価値を提供する」
今時点でできているものもあるが、この辺りを意識して仕事をしてみようと思う。

第3章 脳に余裕を生む情報整理・記憶術

マルチタスク、普段の業務でやってしまっていた。。別に悪いことではないとは思うが、確かに自分でも生産性が悪いと感じている。WIP=1を適用してみたい。
また、一つひとつの業務について、いつでも説明可能にしておくというのも大事にしたい。記憶しているのではなくて、頭に残ってしまうくらいの理解をしておくことが、会議中の質問に対する引き出しの多さ等につながると思った。
また、説明を聞くとき、質問するときは、実際に作業している自分を想像しながら聞くようにする。そうすればその時に疑問は解消されるはずで、後からまた聞きに行くようなことをしなくて済むからお互いにハッピーになれると思う。
学んだことを書いてみるのは今もできているので、継続しよう。

第4章 コミュニケーションの極意

情報量を減らす、今の職場では難しいが、その時伝える情報を減らすのはできると思う。資料には目的に沿った必要な情報を入れて、おそらく欲するような情報はリンクでもつけておけば、必要になった際に困らないと思う。
また、伝えられる側のことを考えるのは、やはり重要である。実際に仕事でうまく行ったときは、これを念頭に置いて準備したプレゼンだった。
そして、聞きやすい状態を常に作っておきたい。今は配下メンバはいないが、できた時にはいつでも連絡に対応できるような余裕を持ちたい。

第5章 生産性を高めるチームビルディング

かなり同意した章だった。自分の感覚ではあるが、かなり日本企業に足りない考え方だと思う。ただ、感情に左右される部分が大きいから導入のハードルはかなり高そう。他責思考がのさばっている今、自走する組織はかなり優位性はあるが、実現のためには自走できる人を集め、漏れた人がいても支援できる余裕がないと厳しい。往々にして日本のソフトウェア開発はリリースに対して厳しく、その上、コストも縮小傾向、品質も高いものが求められている。自分の組織ではこれが適用できるように少しでも動き続けたい。

第6章 仕事と人生の質を高める生活習慣術

難しい。。でも今の仕事でも実践はできそう。毎日30分の運動と、健康的な食事。時間でやることを区切り、学習はインプットとアウトプットをする。そしてディスプレイから離れ、休息は別のことをする。
ほとんどできているが、運動が足りない。また妻を誘って散歩でもしよう。

第7章 AI時代をどう生き残るか?

AIというものだけではなく、今後も革新的な技術が現れては、それに適応して仕事も変わってくるだろう。淘汰されないよう、適応してうまく利用する側になり続けたい。
批判文化も最近よく感じる。自分はどう思うとか意見として言えばいいのに、人は批判をしてマウントをとりたがる。そういう人と接した際は、お前の意見には左右されない自信を持つしかない。他者の評価に自己評価を結びつけるのではなく、自分の評価は自分で決める。その評価軸を明確に持つことで自信を持てば良い。少なくとも自分はポジティブフィードバックを心がけたい。
人生の選択を自分がしているのは全く同じ考えだ。「〇〇がこうだから」とか、「××がこう言ってたから」とか、自分以外のものに選択を委ねることはしたくない。この本を読む習慣もバカにされるだろうけど、自分は続ける。飽きたらやめるけど。なぜなら、自分がその方が幸福になれると思い、選択したからだ。

終わりに

仕事術の本かと思いきや、また人生論が書いてあった本だった。そして、不思議なことに、7つの習慣に通じるものがある。著者も読んでいて、実践しているのだろうか。答えはわからないが、共感できた部分は実践に移してみて、また自分を顧みて改善できるところがないか確認してみたい。次は何の本を読もうかな。

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