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Living for todayで生みだす毎日の余裕と自信

転職してから1年がたち、自分のマインドセットはだいぶ変わった気がします。

今日は自分のマインドセットの変化についてご紹介します。

Living for today

1番変化したのは仕事感でしょうか。毎日がその日暮らしでいい。むしろその日暮らしがいい。
そんな風に思えるようになりました。

「今を生きる」という言葉にはとにかく毎日を一生懸命にという意味合いがあり、その言葉より今日のために生きる「Living for today」という言葉の方がしっくりきます。

小川さやかさんの「その日暮らし」の人類学という本では、Living for todayを実践しているタンザニアの暮らしが紹介されています。
彼らは最小限の努力で生きることを指向し、失敗しても誰かの稼ぎで食い繋ぎ、法的には違法、でも社会的には許されるインフォーマル経済を生きています。

ひるがえって私たちは、計画的にムダをなくし、成果を追い求め、今を犠牲にしてひたすらゴールを目指しています。達成されたゴールはすぐに忘れ、さらに上を目指して馬車馬のように動いているようにすら思えます。他人に依存することを前提にする彼らの働き方には眉をひそめてしまいそうです。

しかし、試しになんでもやってみたり、気軽に仕事を転々とする彼らには余裕と自信が感じられます。

働き方、人とのつながり、時間的価値観、彼らほど極端ではありませんが、「今日のために生きる」
Living for today の価値観に今は自分も共感して毎日を過ごしています。

理論と実践を近づける

先日自分の母親とパートナーが話していた時に、ふいに「この子(私のこと)は、昔から何の役にたつかわからないことばかり覚えていた。」という発言をしていて軽くショックを受けました。

ただ、一理あるなと思っていて、高卒の母親より大学院に行き、上場企業に勤めていてもストリートスマートな母親より賢くなれた気がしませんでした。

その後、母親の知識の取り込み方は、システム思考的に自分になんらか関係のあることに限定されているため知識や経験がうまくつながっているからかもということに気がつきました。(気づくの遅い。)

そして、自分がどう変わるか考えたときに、理論と実践を可能な限り近づけることが大事ではないかという結論に至りました。近づけるとは、理論が今必要なこととつながっているという意味もありますし、理論として知ったことをできるだけ早く試して感覚をつかむという意味もあります。

あらゆる場面でリーダーシップを

会社で何年も働いていても意識しないとかなり理解が曖昧になるのが「リーダーシップ」という言葉です。いろんな文脈で使われることがあるので結局どんな意味なのかというところがぼやけてしまいがちです。

さらに「マネジメント」という言葉と混同されて、理解があやふやなケースが多いのではないでしょうか。

そんな曖昧な意味だった、リーダーシップについて理解の解像度が上がったのが元マッキンゼーの伊賀恭代さんの本「採用基準」を読んでからです。

成果の設定がないリーダーシップはありえない、逆に成果が決まっていれば発揮すべきリーダーシップは成果を達成するためにやるべきすべのことが範囲になります。

もう一つ印象的だったのが思考力の定義です。思考力は思考スキル、思考意志、思考体力に分解され、マッキンゼーの採用では思考意志、思考体力を重視しているというところでした。つまり問題を解くためのフレームワークをよく知っているという思考スキルの部分より、ほっといても何かを考え続けているような思考意志、考え続けられる思考体力の高い人を採用しているらしいです。

この定義を知った後、自分は専門分野や興味のあること、家族のことに対して思考意志を持って臨んでいるのか自問自答するようになりました。

そして、日常のあらゆる場面にリーダーシップがあることを認知して行動するようにしたのです。

実は、キャリアプランをざっくり書いてみたり、家計のバランスシートやキャッシュフローを書いたり未来の解像度を上げるようなことをいろいろやっていましたが、漠然とした不安がずっとありました。

しかし、日常のあらゆる場面でリーダーシップ、思考意志を発揮して、そして理論は理論で終わらせず実践にできるだけ早く持っていけば自分は発達していけるはずですし、なによりLiving for todayという生き方が今を価値あるものにしてくれる気がします。そしてこの地球に、そうやって生きている人もいるということが不安をなくしてくれました。
仕事は、なくなったらできることを見つけていけばいいという謎の自信が生まれて、これからも頑張れそうです。

Living for todayの考え方に共感いただいた方には、小川さやかさんの「チョンキンマンションのボスは知っている」もおすすめです。

ではまた。

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