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奈良クラブ【外野の観戦記(vsサンフレッチェ広島 R6.4.24)】

<観戦前夜🌃>

【観戦前夜】

 4月の21日に妻から「明日ナイター行くの?」というメールが届く。実は仕事の都合で行けるか行けないか分からないので、妻にはサッカーのことは話さなかったが、どうやら自分で調べたらしい。

妻からのメール

 妻はルヴァンカップがどういうものなのかは知らない。相手がJ1のサンフレッチェ広島であることでさえ知らない。・・・ただ、一緒にサッカーを観に行きたいというだけで自分で調べてメールを送ってきているようだ。
 メールが来てしまった以上、楽しみにしているのも分かるので、チケットを購入して行ける準備をした。問題は仕事がうまく捗ってくれるかどうか・・・この1点だ。とりあえず、前日は0時過ぎまで仕事をして、なんとか明日は行けるか?というところまでこぎつけた。

<ガヤおじさんプレビュー>

【サンフレッチェ広島について】

 昔からJ1で戦っているチームで奈良クラブより強い。間違いなく強い。それ以上は他に書きようがない。スピードも正確さもテクニックも全て奈良クラブより上だろう。
 対策もへったくれもない。ただ、サッカーは「もしかしたら」があるスポーツなので、その「もしかしたら」が明日起こるかもしれない。 

【奈良クラブについて】

   松本山雅戦では、2点とったのに追いつかれてしまった。
 チーム事情が厳しいのではないかと思っている。
    天皇杯の時はメインの選手を使わなかった。ルヴァンカップではどのような布陣になるのか? どのような戦い方をするのかは分からない。

 今回は毎試合リリースしているフリアン監督のプレビューもない。
 対策しようにもしようがない。奈良クラブのサッカーが通用するかどうか? 最後まで心が折れることなく戦い切ることが出来るかどうか? だろう・・・。

 ガヤおじさん的には記念試合みたいな試合になるのは少し嫌だなぁ~と内心思っている。相手が強くとも、最後までくらいついていく姿が見たい。

<外野の応援🏁🔥>

⚽スタジアムに到着

レインコートを着用

 仕事を終えて、妻を迎えに行ってからロートフィールドに行く道中、いたるところで紫のユニフォームを着た人達を見る。「平日なのにサンフレッチェ広島を応援する人がこんなにたくさん来ているのか?」と思った。すでにこのあたりからJ1のチームは違っている。

 席に着くと雨が吹き込んできたのでレインコートを着用。寒くない日で良かった。橿原陸上競技場では何度かナイターで試合を見てきたけど、ロートフィールドのナイターは初めてだ。平日のこの時間に妻と過ごすのも久しぶりだが、仕事の連絡が携帯にどんどん入ってくるので、どうしたものか?
 電話にも出れない・・・仕事に支障が出なければよいが・・・。 

⚽スターティングメンバー

 疲労がたまっていそうな選手は外れているように思うがそのなかでベストメンバーなんだろう。オーバーワークによるケガは避けたいところだ。
 推しの宗太朗が先発選抜メンバーに入っている。
 今日は腕(足)の見せ所だ。 ガンバレ! 宗太朗!!

⚽選手入場

ミャクミャクがキックイン!

 ロートフィールドに新しい歴史の1ページが刻まれた。
 さらに今日「もしかして」が起これば、奈良クラブの歴史の1ページに刻まれる試合となる。

 サッカーの神様・仏様、何とぞ、奇跡を起こしてください。

⚽キックオフ

 試合が始まった。奈良クラブ、最初はよく集中している。雨のなかでも、この集中を90分間保ち続けて欲しい。

⚽堂々たる吉村選手

 吉村選手がサンフレッチェ広島選手と対等に闘えている。
 立ち上がりは上々だ。サンフレッチェ広島の動きや個人の能力は、一つ一つが奈良クラブを上回っている。なんとか頑張って欲しい。

⚽前半終わり間際の痛い失点

 前半はこのままスコアレスで終わるかと思っていたが、やはり一瞬の隙をついてサンフレッチェ広島が先制。中央で競り合うところの裏のスペースに広島のサイドの選手がスルスルと入り込んできた。そこにボールが出て、完全にマーカーが置いていかれた形での失点。

 まさに、一瞬の隙だった。後半、立て直しをはかって欲しい。

⚽後半早々の失点

 前半に1点を先制してサンフレッチェ広島も落ち着いてきたのか、それともまたいつものように奈良クラブの動きが少しずつ遅れてくるように見える。サンフレッチェ広島に奈良クラブ自陣内でボールを回され、サイドからの折り返しに、広島の選手が下がりながらのダイレクトシュート。それがファーサイドの奈良クラブゴールに突き刺さる。

 相手が強いのは分かっているけれども、痛いところでの失点。
 それでも今日は最後までガンバレ! 奈良クラブ!!

⚽その後、PKを与えての失点

 ボールを追いかける競争に敗れそうになった時に、ペナルティーエリア内で相手を倒してしまってPK献上。
 やるならペナルティーエリア外だったと思うけど、たぶん、その瞬間は勝てそうだったのだ。広島の選手の加速力がディフェンスの判断を上回ったということだろう。
 
 それだけJ1の選手のスプリントは違うということか。。。

止めて欲しいと祈ったが失点

 岡田選手がコースを読んでいたが、それでも相手のキックが雨の中でも強くて正確だった。

⚽サンフレッチェ広島の応援の一体感

サンフレッチェ広島のサポーター

 サンフレッチェ広島のサポーターは奈良クラブのディフェンダーが後ろでパスを回すと、必ず指笛はブーイングをしてくる。J3ではあまりない光景だ。また、ツエーゲン金沢の時もそうだったが、声援の迫力もスゴかった。

 一体となって闘うサポーターとはこういうものなんだなとスタンドから眺めている。

 奈良クラブのサポーターはゴール裏で皆好き好きに楽しんでもらえれば良いというスタンスだ。それはそれで良いのではないかとも思う。  

⚽好きなようにやられてしまった・・・

 その後は好きなようにやられてしまって、追加で3点奪われた。

 相手の早いプレスにパスが乱れ、こちらのペースが完全になくなってしまって、足が動かない状態なので、自陣内で広島に好きなようにパスを回されてしまう。既に心が折れているので、出足も遅れ、それを取り戻すことも出来ない。

 どうにもならないとはこのことだ。昔のHondaFCの「都田の悪夢」を見ているようだ。 

 

⚽試合後(奈良クラブ会議)

ジョリパで2時間

 どうしようもない力の差を見せつけられた。実はガヤおじさんも仕事をしていて、そういうことがよく起こる。自分の勤める会社ではどうしても太刀打ちできないことが時として起こる。とても悔しい気持になるし、「次こそは」では言い表すことが出来ないほどの力の差を目の前で見せつけられることがある。

 いろいろな人に、自分の会社をけなされて情けない想いをしたことは何度もある。

 自分の出来ることを1歩ずつ埋めていくしかないのだ。きっと奈良クラブも同じだろう。少しずつ積み上げていき、もしかするとガヤおじさんが生きている間にサンフレッチェ広島と対等に試合をする日が来るかもしれない。

 そんなことを思いながら、いつもは仕事の話は家ではなるべくしないようにしているガヤおじさんも、妻に、仕事のことでいろいろと思っていることを聞いてもらった。昔開業したばかりの頃、夢を語っていたのを思い出す。 

<がやおじさんレビュー>

【成長したものがある(0-6)】

 過去ワーストの点差だろう。圧倒的な力の差を見せつけられた。

 でも、成長したものがあります。

 それは「ゴール裏の応援」です。

 最後まで誰も心が折れずに、声を出し続けていた。今までにない光景。こういう試合をして、最後まで応援し続けるチームはそうそうにない。勝てない試合が続き、こんな大差で負けても選手を励ますゴール裏もそうそうにない。

 ゴール裏の新時代を感じた。

【フリアン監督コメント(一部抜粋)より】

 「まずこの試合は奈良クラブ、奈良県のサッカー界にとって一つのマイルストーンとなったと思います。奈良クラブの活動により県内ではここ数年、サッカー界においては目覚ましい進歩を遂げていると思います。そしてここから奈良県自体がサッカーの街として成長していくと思います。」

<ガヤおじさんの日常>

【奈良クラブサポ必勝祈願部】

伊勢神宮

 先日夫婦で伊勢神宮にお詣りに行ってきた。かれこれ10年以上続けていたけど、妻の足が悪くなってから少し行けない時期があった。いつも泊まる旅館の女将さんは代替わりをして娘さんになった。仲居さんはとうとう80歳を迎えられたらしい。健康でいることが何よりも大切だ。日常のありがたさに感謝の気持ちを伝えに行ってきた。

 奈良にもたくさん神社があるので、そろそろ「奈良クラブサポ必勝祈願」も再開していこう。

【奈良クラブサポートショップ巡り】

情熱うどんはるりんさん

 「はるりん」さんは会社の近くのうどん屋さんで、いつも行列が出来るお店。少し忙しい間は行くことが出来なかったけど、先日久しぶりに。
 実は数年前に、奈良クラブのポスターがポルベニル飛鳥のポスターに変わったことがあって、毎年、ポスターが替わる時期は少しドキドキしながら、「はるりん」さんに行く(笑)

 今年も奈良クラブのポスターが貼ってあったのでホッとした。

<ガヤおじさんの独り言☕>

【サポーター論について(その2)】

 先日、熱心なサポーターの方のSNSが議論を呼んだ。

 背景は分からないけど、このサンフレッチェ広島戦の後のことだった。サンフレッチェ広島の応援はすばらしかった。まさに一体だった。これは試合会場に来なければ分からないことで、奈良クラブのゴール裏の中心の人達も、サンフレッチェ広島のあのような応援が、自分達の目指す方向のように思えたんじゃないかな?

 だから、奈良クラブの応援も奈良一体となって応援したい気持ちが強く心に残ったのかもしれない。一生懸命に頑張れば頑張るほど、きっとその想いは強いだろうと思う。想いの強い人がそこに到達するために、素直な気持ちを書いたんだろうと思う。

 長らく外野から見ているものにとっては、今回の奈良クラブのゴール裏の応援はすばらしかった。最後まで声をあげ、最後まで楽しんだ。普通は、こんな点差になると、応援するのもやめたくなるし、楽しくないものだ。

 それでもこの雨の中、最後までやりきった。そして試合終了後も選手達に励ましの言葉を投げ続けた。それは、ずっとゴール裏で頑張ってきた人達が積み上げてきた結果(歴史)だと思う。

 フリアン監督のいう「勝者のメンタリティー」とは、試合に負けても、心までは折られることのない強い精神力のことを言うはず。腐ることなく、誰かに責任をぶつけることなく、強い精神力で応援する(楽しむ)姿勢なんだろう。そして一歩一歩成長していく気持ちを忘れないで応援し続けることだと思う。

 サッカーの試合に勝敗はつきもの。サッカーの内容に良い悪いもある。

 だけど、ゴール裏が最後まで「勝者のメンタリティー」を保ち、選手達を応援し、楽しみ、励まし続けたら、それはきっと選手やチームにも伝播すると思う。

 厳しい言葉を投げかけるよりも、負けない気持ちを表明する方が選手に力を与えると思う。試合を楽しみ、また次も頑張ってという気持ちを伝える方が選手も励まされるだろう。
 
 そういうゴール裏であって欲しいと外野のガヤおじさんは思っています。 

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