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奈良クラブ【外野の観戦前夜(vsHondaFC)R3.7.23】

 (はじめに)
 私のなかで忘れられない試合がいくつかある。
 この試合(悪夢)も忘れられない試合の一つ。
 2年前の「都田の悪夢」(勝手に命名)

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 前半、幸運にも1-0で折り返せたにも関わらず、後半は3分に1回シュートを打たれるサンドバック状態で、15本のシュートのうち5点決められた。後半アディショナルタイムにも得点を許してしまうという最後の1分まで惨憺たる内容だった。(もっと前に三重に6点取られて負けた試合があるが、試合内容的にはここまでヒドくなかったんじゃないかな?)

(当時の奈良クラブの公式コメントはこちら)

 次の試合のソニー仙台戦ではしっかりと立て直して勝利しています。

(試合を観る側として思うこと)

 少し話は逸れるが、プロと言えば「結果を出してナンボ」の世界で、その結果が出なければ、消えゆくしかない世界だと思っていた。遊んでいても結果が出ればOKだし、努力しても結果が出なければ諦めるしかない世界。そういう「結果のみ」によって評価されるのがプロの世界だと思っていた。
 
 しかし、実際に自分もサッカーではないがある世界のプロになってみて分かったことがある。

 プロというのは「結果を出してナンボ」ではなく、「結果を出すためにどれだけの努力が出来るか?」というのがプロなんだと思う。私は試合を観る側だから、その都度その都度の結果(試合)だけを見続けるわけだけど、プロの世界は結果を出すための挑戦はその結果が出た瞬間から次の結果を出すための努力が繰り返され、それが永遠に続くのだ。だから「結果をだしてナンボ」の世界も、現実問題として「結果を出し続けるのは不可能」ということが分かったし、結果を出し続けていたとしてもどこかで必ず結果が出ないことがあり、そこから「プロとしての真価」が問われることになるのだろう。
 
 そういう中で過去奈良クラブの「戦術ピリオダイゼーション」というのは合理的な考え方だし、林舞輝監督の言葉で「勝つ確率を1%でも上げる」や「次は勝つ」をいう言葉はプロそのものの言葉だと思う。またエコノメソッドを導入してゆっくり土台を積み上げて結果を出すというのも、結果をしっかり求めていくプロとしてもっともなチーム作りだと思う。プロである限りはずっとそれを実践していかなければならないのだ。

   そして 試合を観る人、応援する人がいるフィールドの上では特にプロの選手、プロを目指す選手がプロたるべき行動をするのは絶対に必要なことだと思っている。
 
 都田の悪夢は、残念ながらプロを目指すチームのサッカーとは言えない内容だった。点を取られて、ボールをセットするまでに顔を上げることが出来ない選手達を見て、心が折れてしまっている又はどうしていいのか分からないという感じだった。

 プロの世界は最後の笛が鳴るまで、心が折れてはいけない。次の試合に繋げるためにも、フィールドに立っている限りは最後の笛が鳴るまで戦い続けなければならない。

    林舞輝監督が「試合終了の笛がなった後は、次の試合のことを考えている。」というのも至極合理的な話だし、フリアン監督がいつもコメントで「試合を通しながら自分達のサッカーを完成させている」という言葉も心強い。

 
 24日はHondaFCとの試合がある。

 歴史も積み上げられたものも全て違うJFLの王者との試合。「そこでシュート打ってもいいのに、さらにゴール前に何人集まってくるねん」と思うぐらいの圧倒的な攻撃力に対して奈良クラブがどう戦っていくのかが試される。

   Jリーグに進むにはこの「門番」と呼ばれるチームを乗り越えなければならない。それは、勝敗だけではなく、HondaFCが積上げているのを、奈良クラブで積上げたもので乗り越えなければならない。そうでなければ、短期的に勢いだけでJリーグに行ったとしても、その後が続かなくなってしまう。
 
 そしてHondaFCとの試合は、奈良クラブが今まで積み上げてきたものを試されるばかりではなく、状況によっては奈良クラブがプロを目指すチームとしての心構え(ファイティングスピリッツ🔥)を持っているかどうかも試される可能性もある。
 
 
(私の個人的な想い)

 私はHondaFCとの試合は特別な試合だと個人的に勝手に位置づけている(これが言いたかったのでnoteに書き綴ってみた)。誰にだって心の中で、気になる試合(相手)はあると思う。

 「都田の悪夢」みたいにコテンパンに負けて、「応援する気持ち」がへし折られてしまうような、そして「プロとしての精神」が見られない試合内容であれば、いくら戦術ピリオダイゼーションやエコノメソッドを導入しても、また他に優れたものを取り入れても、それは「絵にかいた餅」でしかないことになる。

   誰でもそうだが、「机上の空論」(その気がないもの)を応援することに意味を感じないだろう。フィールドの上ではそれはごまかせないし、明確に勝敗という結果となって現れる。

    この「都田の悪夢」は正直「応援するのを辞めよかな?」と真剣に思った試合だった(だから忘れられない)。
  
  そして、王者HondaFCに勝つことがあれば、これは毎年個人的に思っていることだが、その年はそれだけで自分の中での一切の不満はなくなる。HondaFCに勝てば自分の中では結果オーライなのだ。個人的には「ふるさと納税も協賛も、今年よりももっともっと増額しよう」という気になる(笑)
 
 HondaFCとの試合は自分の中でそれぐらい重要な位置づけとなっている。昨年の試合は最後の方のホームゲームだったから「もしかして」と思いながらドキドキしていた。前回の試合は、飯田選手がよく同点に追い付いてくれたし、奈良クラブらしくスピリッツのある試合をしたと思う。
 
 プロは「勝ってナンボ」の世界ではないにせよ、HondaFCとの試合に限って言えば、自分の中で今後の奈良クラブとの関係性においてどんな試合をするか、勝つか負けるかはとてつもなく大きい。
  
 長々と書いたが、「頼むからHondaFCとは良い試合をやってくれ!」と願っている。少しでも勝つ確率を上げる準備をして、最後の笛がなるまで状況判断を怠らず、集中して戦って欲しい。出来れば試合終了の笛が鳴るまで勝ち点がどうなるか分からない状態であって欲しい。
 
 試合に勝って、もう「都田の悪夢」は忘却の彼方に去って欲しいと願っています🙏😌

(さいごに)

   勝ち負けよりも大切なことは当然あると思う。

    奈良クラブはまだまだチームとしても、組織としても未成熟なところがあるのは確かだろう。今年は「奈良をつなげるプロジェクト」として、ユニフォームにも表現されているように繋がりを大切にすることをコンセプトに運営がなされているようだ。

    今ある繋がりを大切にして欲しい人も、新たな繋がりを大切にしたい人も、古き良き時代の奈良クラブを応援する人も、新たなチャレンジを応援する人も、いろいろと思うことがあり時には背中を向け合うこともあるだろう。しかし同じチームを応援する者同士、奈良クラブが勝った日は一緒に勝利を祝いたいと思う。

   奈良をつなげるプロジェクトとして、1つでも多くの勝利を獲得して喜びを分かち合いたい😌

    明日は勝つ!!

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