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いい時間とお酒
「心底お酒が好きですか?」と聞かれると、毎晩晩酌組や休みの日に朝から飲む「ホンモノ」と比べると僕なんかは「ニセモノ」となる。
どちらかと言うとお酒を飲む空間、空気感が好き。お酒を飲むその一瞬間は世界中の誰であっても何かしらの扉がスッと開く気がする。
まだ若いと言われる年齢の頃の飲み方や飲まされ方は自分の意志とは関係の無い強要であったり、同席であったりも数多ありましたが、今では気心知れた数人で、好きなお酒を好きなペースでそして好きなお店で飲むことができる年齢になったんだなと感じる機会が年末は特に増す。
本来は味覚に絶対性はあるはずで、もしかしたら数値で全て解明できてしまうのかもしれないが、どうしても、誰と飲むか、どのような状況で飲むのか、どこで飲むのかに大きく左右されてしまうまだまだ未熟な僕。
75歳の大先輩夫婦がいらっしゃる。僕はその夫婦が大好きで、よくゴルフに行く。
美男美女のお二人で、旦那さんの方は若い頃だいぶ遊んできたであろう!と同性ならではの感覚でわかるのだが、よく飲み食べ笑う方だった。そんな先輩も過去の破天荒さが祟ったのか、とうとう透析が始まった。元気だった先輩の身体は痩せ細り、声に張りは無くなり、そしてお酒を飲む量がグッと減った。
それでも透析のおかげで透析前より食事のケアだけは楽になり、大好きだった日本酒を飲めるようになった。
僕は先輩が勧めるお酒を飲む。
先輩と飲める間はずっ〜と
なんとなく分かる。きっとそれが来るのは近い未来
悲しいかな絶対に来る。
先輩が誘ってくれる飲みのお誘いに、出来る限り全てご一緒させていただきたい!
先輩夫婦の元では僕はいつまでも無邪気で子供で甘えていられる。
2合も飲めなくなってしまった先輩とそして奥様と一緒に日本酒を飲む時間は、僕に取ってのとても大切な「いい時間」です。先輩の日本酒蘊蓄や昔話を酒の肴にこれからも一緒に飲みたいですね。飽きさせないように、素敵な店を僕が探すので。
これからも美味しいお酒を先輩夫婦と飲ませてくださいな
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